お久しぶりでございます。
GWはどこも行かずに家で過ごしておりました。息子の方が遠くまで出かけているという(塾)状態でしたが、意図的なものです。
なぜなら、GW直前は「疲労困憊」+「かぜ」+「痔」というコンボを食らっていたため、療養に努めていたのでした。マジで辛い。特に痔。何なのあれ。
さて、今回は痔の話じゃ無くて「うんこ漢字ドリル」の話でしたね。
はい。これです。当たり前のように買っておりますし、教室に置いています。
この前は職員室で教頭もいるのに音読しておりました。苦笑です。
何やってるのよ
さて。とりあえず、題目通りやっていきましょう。
うんこ漢字ドリルのコンセプトについて、私の立場を表明します
私はまず「うんこ漢字ドリル」のコンセプト自体には大いに賛成です。
うんこ漢字ドリルのコンセプトは、表紙をめくると「おうちの方へ」ということで書いてあります。引用してきましょう。
おうちの方へ
漢字を効率よく覚える方法は「くり返し書くこと」であると言われています。しかし、同じ文字をただ延々と書き続けるだけでは、子どもにとって集中力の続かない「作業」になってしまいます。
本書が目指したのは、書き込むことが楽しくなる漢字ドリル。日本一楽しい学習書です。
「うんこ」という単語を大人は忌避しがちかもしれませんが、子どもにとっては気持ちが盛り上がる言葉であり、口にするだけで楽しくなる魔法のような言葉でもあるのです。
「勉強するのはつらいことじゃない。とっても楽しいことなんだ」。そんなふうに、勉強への意識が変わり、笑顔で机に向かう子どもたちが増えることを、心から願っています。
うーんこの文章最高ですね。これほどまでにうんこと使うのを正当化した文章があっただろうか。
うんこ漢字ドリルの特長とは
うんこ漢字ドリルの特長も同じく表紙の裏にありますので、挙げておきましょう。
- 覚えやすい独自の順序
- 見やすいデザイン
- 楽しく勉強
- 1枚ずつはがして勉強
となっています。1つずつ見ていきましょうか。
1 覚えやすい独自の順序
これは、並びを見ていただければ大体分かるかと思います。
永・久・状・態・現・旧・慣・再・祖・仏・墓・妻・婦・弁・舌・眼・額・容・似・快…のような順序になっています。
熟語になるか、対義語、類語となっている漢字をまとめてあるイメージを受けます。
これ自体には異存ありません。教科書の順番で作れない以上は、このような並び順を採用するのはアリだと思います。
2 見やすいデザイン
1ページあたり2文字のみになっています。まぁ、特段見やすいという感じでは無いですがね。見づらくは無いです。
こちらは今のクラスで使っている漢字ドリルです。情報量が全然違います。
3. 楽しく勉強
これは楽しく勉強できるでしょうよ。そりゃ。挿絵もズルいですもんね。
こんなん。ズルいですよ。笑
4. 1枚ずつはがして勉強
もったいないので切り離しませんが、切り離せるようになっているようです。
教材のドリルと比べてどうなのか
当たり前ですが、教材のドリルの方が使い方に幅があります。
「永」という漢字で比べてみましょう。
まず、うんこ漢字ドリルの方ですが、大きく漢字が出ています。「かたちにちゅうい」と「はねる」いうポイントも見受けられますね。
次に、音訓の読み方、熟語、なぞり書きが2回、枠のみが1回。
例文では、読み方を書くものが1つと、漢字を書くものが2つ出ています。これがうんこ漢字ドリルの基本の構成です。
一方、教材のドリルはどうなっているでしょうか。
同じように大きく漢字が出ていますが、ここにはポイントは書かれていません。
左右には音訓の読み方。左端には1画ずつの書き順が出ています。例文が2つ、熟語が3つ。なぞり書きは2回で、2回目のなぞり書きにポイントが出ています。永の一画目は斜めに点を打つことや、はらいが2カ所、はねが1カ所あることがポイントから読み取れます。更には画数、意味、注意点や漢字の成り立ち、部首、全ての漢字にイラストが載っています。圧倒的な情報量です。
更に、読み方のドリルページ
書きのドリルページ
こんな注意点や
こんな注意点まで。
読みや書きのドリルページは、漢字練習帳に練習するにはもってこい。やはり、うんこ漢字ドリルは学校の教材としては力不足であることが分かります。
(ただ、永世中立国という熟語よりはうんこ漢字ドリルの永久歯の方が分かりやすいと思った。)
そして、うんこ漢字ドリルには学習指導要領対応と出ていますが、学習指導要領の漢字の学習について書かれているページを見ると、対応していないことが分かります。
一番下です。文字文化に関する事項。中学年ではへんやつくり、高学年では由来や特質などについて理解することが求められていますが、うんこ漢字ドリルはそれをカバーしていません。(もしくは非常に狭い範囲のカバーになっています。)なので、対応はしているかも知れませんが、準拠はしていないと言えるでしょう。
では、うんこ漢字ドリルは不要なのでしょうか。いえいえ。そんなことはありません。
うんこ漢字ドリルが輝く使用法はズバリ「自主学習」
あれだけ「おうちの方へ」に「くり返し書く」ことの大切さが載っているのにあまり繰り返して書く機会が設定されないうんこ漢字ドリルですが、この例文を自主学習に書き、練習することで、うんこ漢字ドリルは存在意義をグンと増し、むしろ楽しく勉強できるためのマストアイテムになります。
特に男子。
はじめに「教室に置いてます」って書いてますけど、欲しくなったみたいで、男子ばっかり3人、親に買ってもらっています。
そして自主学習ノートに書いてくる…。花まるつけたくねぇええ。笑
まぁ、いずれにいてもちょろっと開くだけで楽しい世界が待っている。開きたくなる漢字ドリルとしては、うんこ漢字ドリルは最強ですので、是非1冊いかがでしょうかね。