青天の霹靂
2023年9月28日、突然Google Workspaceの管理者とGoogle DriveにJamboardのファイルがあるユーザーにメールが送れるとともに、お知らせが掲載されました。
workspaceupdates.googleblog.com
要約するとこうなります。(ハードウェアとしてのJamboardは置いておきます)
- 2024年10月1日~ 新規のJamboardの作成、既存のJamboardの編集不可、閲覧のみとなる
- 2024年12月31日まで閲覧可能
来ました。Googleのお家芸となりつつある、急なディスコンです。
既に、Killed by Googleに載ってます。
Jamboardとは
Jamboardは、簡易的なホワイトボードアプリケーションです。共同編集することでお互いの意見を付箋で出し合ったり、KJ法などで整理したりすることができます。また、任意の背景を設定することもでき、思考ツールなどを背景に設定した状態で配布することで、子どもたちへ活用の道筋を提示する事が簡単にできます。
Jamboardでできること
- 最大20のフレームを使って、ホワイトボードのように活用できます。
- 手書きで書くことも、文字を打ち込むこともできます。
- 画像を挿入することもできます。
- 付箋を貼ることもできます。付箋は自由に移動できます。
- 図形を追加することができます。丸や四角、矢印などが用意されています。
- レーザーポインターの機能があり、注目する場所を示すことができます。
代替品はあるのか
GoogleはJamboard終了後のホワイトボードアプリについて以下の3つを挙げています。
FigJam
FigJamの本気度すごいな。Jamboardとの比較や移行についてもう公式の動画がある。
Lucidspark
Miro
Miroも有名なオンラインホワイトボードアプリです。
あとは、Canvaもホワイトボード機能ありますし、
Microsoft Whiteboardもありますね。
後は意見の集約に特化した、ふきだしくんもあります。
Jamboardにしかできないこと
とは言え、Jamboardは楽だったんですよね。
例えば、プリント代替として使う。背景を固定したJamboardを作って、
Classroomから名前付きで一括で配るなんてことが、簡単でした。
以下のショットは、書いている書籍からの画像ですが、Jamboardがディスコンになったのでボツです。あぁ。くそぉ。
普通のホワイトボードとして使う時も、フレームがあるからこそ、話題の切り替えや班の切り替えが楽でした。(狭いという欠点はありましたが)
Google Driveに保存されているので、共有も簡単でしたし、検索も簡単でした。名前で検索すると、その子が作ったファイルや、付箋に書かれているとか、全部串刺しで検索もできたんです。
著作権の問題さえクリアできれば、学校内でも、外部とでも、テンプレートをシェアして、自分の授業に生かすことができました。
多くの書籍がJamboardの活用を謳い、特に10Xの書籍はJamboardを使う授業が半数以上。
それが、死にました。
後続の多くのホワイトボードアプリは、広大なエリアを区切ることで、話合いの場を変更する仕掛けになっています。そのため、背景を固定するといった機能はありません。(画像を置くことで背景とすることはできます。)
さあどうするか。
もちろん、付箋を置いての話合いはどのツールでもできますし、子どもたちはきっとそのスキルも身についているでしょう。ツールが代わるだけだといえばその通りです。
ただ、Google Workspaceに内包されていたことのメリットはかなり大きく、外部ツールで代替と言われても、おいそれとすぐに移行できるものでもありません。
私はCanvaが近そうなので、Canvaに移行がスムーズかなと思いますが、書籍については大人の事情もあり、FigJamで載せたいと考えています。
教育分野で多く使われているものでも、容赦なくサービス終了判定をするGoogle。
いい勉強になりました。
皆さんはどのホワイトボードアプリを使いますか?