文科省が進める英語教育。We Can!
本年度から英語が移行期対応で入っています。外国語活動から脱皮して英語です。(まだ移行期なので外国語活動と呼んで良いみたいですが)
文科省によるWe Can!の説明は以下のPDFをご覧下さい。
聞いて。Let's Listen!
いきなりですみませんが、文科省から出ているWe can! 2(小6)の指導書から音声を引用します。(指導書には音声のQRコードが載っていますので、そのURLを展開して引用しています。)このアクティビティーの前に、ミッキーマウスとドラえもんとアンパンマンは何となく出てきていますので、そこらは入りそうだという予想を立てつつ、画像のページを埋めるつもりで、お聞き下さい。
いや、待とう。
いくら何でも、これは無理では・・・?
特に、3つめ。Cat's Cradleがあやとりであることを理解できる子、右下に挿絵がちょっと入っているだけですが、いますかね。これはハイレベル過ぎではないだろうか。
最初から飛ばしていた
こちらもWe Can! 2の指導書から引用します。
4月の頭にこちらのチャンツです。この時点で笑いが止まらない。(いろんな意味で)
教材研究でこれ聞いた時に、「ウソだろーーーー!?」って職員室で叫んだ。
やりたいことを全部詰めてみた感がすごい
ページ数が書かれているところには、さり気なくアルファベットとそのアルファベットから始まる語が書かれており、要するに何をして欲しいかというとフォニックスです。
これ、やろうと思う人がどれくらいいるんだろう…。
a, a, ant.
b, b, bat.
みたいなやつです。
英語の免許を持っている私がコレなのに…
何を隠そう、中学の英語の免許を持っている私ですら、この内容はきついと思っているのですが、どうでしょう。
小6でこの内容。もちろん、力は付くと思いますが、ハード過ぎませんか。
ロクに研修を受けずにこれやった場合、かなりの数の英語嫌いを増やす結果になりそうなのですが、大丈夫でしょうか。これ。
とりあえずうちのクラスの子たちは、なんとか楽しいと思ってもらえることに成功していそうですが、どのクラスでもそうだとは限りません。(まぁそれを言うと全部の教科そうなんですけど)
Unit3は語順に気がつくという内容です。
これ、言い方悪いですけどガチでやった場合、中学で学習することを大分奪うと思います。
くやしいけど、この絵カードを置く活動は良いと思う。(語順に気づくという意味では)
ただ、ただですね。
今回、このWe Can!は70時間を前提として作られているのですが、移行期の英語は50時間なんですよ。なので、この内容を凝縮して行う必要があります。
とてつもなく難しいです。取捨選択が。
コレやりながら、道徳の教科化が始まって、プログラミング教育が入ってきます。
そして既存の教科も主体的・対話的で深い学びというスローガンのもと、変革を求められています。
いや、ホントに勉強が大量に必要だ。大変だぞ…。
あ、始めの音声、答えが分かったぞとか、11歳には無理じゃ無いか、とか、50代の先生にはキツいんじゃとか、いやいや20代でも無理でしょとか、ご意見お待ちしています。
とりあえず私は本に頼ることにしました…。
が、これらも70時間で作られているので改良が必要。とは言え、このおかげで大分楽です。
小学校 外国語 “We Can! 1"の授業&評価プラン (『授業力&学級経営力』PLUS)
- 作者: 菅正隆,千早赤阪村立千早小吹台小学校
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小学校 外国語 “We Can! 2"の授業&評価プラン (『授業力&学級経営力』PLUS)
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気になる方は子どもたちが使っている教材をお求め下さい。
「何が We Can!だ。」と言いたくなること請け合い。