パパ教員の戯れ言日記

このブログの発信は個人としての発信です。こんな教員もいるのかと思っていただければ幸いです。

Twitter発 教員イベント! WATCHA!! TOKYO 侍に行ってきました

教員のTwitter発信が増えてきた

一昔であれば、教員の情報源は研修会か書籍だったのですが、今ではSNSを使ってコミュニケーション、相談、発信などをされる先生方が増えてきました。

そんな中でも、注目を浴びている先生方が集結し、30分という短い時間での発表をガンガン行っていくという教育イベント、WATCHA!! TOKYO 侍に行って参りました。

今回は、発案されたふたせんさんが、フェスのようにしたい!とリストバンドまで配布される力の入れっぷりです。たいていこういう研修会ってスーツなんですけど、TシャツOKということで、私も普通にTシャツで行きました。

リストバンドの付け方を知らずに適当につけてみたんですが、上下逆…?
日焼けしたオッサンがつけると見苦しくないですか、すみません。画像小さめにしておきます。笑

f:id:justsize:20180724051829j:plain

というわけで、個人的に感じしたことをつらつらと書いていきます。人によって文章量に差があるのは、そのまま私の頭の働きの差ですので、悪しからず。

また、発表者の方々や参会されている方の層を考えると、私は平均年齢よりも上ですので、分析的、批判的な感想を書くこともあるかも知れませんが、そういう見方もあるということで、ご理解ください。

なお、記事の最後にまとめのファシグラを載せさせていただいておりますので、内容だけ知りたい方は記事の最後までスキップしてくださいませ。

1. U-teacher

U-teacherは、先日、WONDERという学級だよりをまとめた本を発刊されました。

WONDER ー学級通信が支えるWONDERなクラスのつくり方ー

WONDER ー学級通信が支えるWONDERなクラスのつくり方ー

 

 発表の始めにはこのような動画を見せてくれました。

これが、その通りになるとはこの時思っていなかった。

U-teacherの発表は、挫折の経験からどのように立ち直って行ったのか、そして、今自分が大事にしていることは何かという発表と、学級だよりを実際に書いてみようというワークショップでした。

学級だよりを核とした学級経営と、やりたくないこと(制度上押しつけられていること)を、子どもたちのやりたいことにずらす(この表現好きです)ことについて熱く述べていました。

実際にイラストを描いてみるという段階では、全員に配られたペンを使って描きました。呉竹の広告塔ですな。

家に帰ってから奥さんに描いてもらったら上手すぎた。

U-teacherの発表は感覚として同意できる点が数多かったのですが、学級だより以外はそれなりに似たようなことをしているなぁという印象。学級だよりで有名なのはらぶれたあの実践だろうなぁ。この方も手書きでぎっしり書いている方です。

らぶれたあ―愛と安心をつなぐ教室からのたより

らぶれたあ―愛と安心をつなぐ教室からのたより

 

2.おにぎりパパ

一筆箋をいただいたおにぎりパパ(&ママ)。一筆箋のアイデアはイワセンも言っていたので、私も机の中に常備してます。

将来のビジョンとして「子どもたちの周りに大人が集まる場が良い」という考え方に共感。
考え方の型を作ること。内容ベースではなく、何を考えるか、どのように考えるか、ということから授業を作っているのがステキでした。

おにぎりパパは思考ツールを使いこなすと更にスゴそう(どこから目線なのかw)

思考ツールを使う授業 ~関大初等部式 思考力育成法〈教科活用編〉~

思考ツールを使う授業 ~関大初等部式 思考力育成法〈教科活用編〉~

 

 3.青ちゃん

青ちゃん先生は、イワセンの流れを汲んだ方。オープンクエスチョンの例示もイワセンのプリント通り。

だからこそ、子どもたちに安心感を与えること、子どもたち同士をつなげることに長けているという印象です。

私もおそろかになってしまっている、振り返りの質を高めていくということ。頑張って行かなきゃなぁと思った。

イワセンのことを知るなら、色々あるけど、まずはこのシリーズですかね。

よくわかる学級ファシリテーション?―かかわりスキル編― (信頼ベースのクラスをつくる)

よくわかる学級ファシリテーション?―かかわりスキル編― (信頼ベースのクラスをつくる)

 

4. 葛原祥太

けテぶれという、新しいスタイルを提唱。
けいかく、テスト、ぶんせき、れんしゅう の頭文字でけテぶれ。まずは辞書登録。

非常に堂々とした発表でした。だからこそ、私の見方が穿った見方になってしまい、「デメリットもあるはずでは…?」と思ってしまうあたり、私の性格の悪さが出ています。

簡単に思い浮かぶのは、けテぶれでなくても100点取れる子はどのようにモチベーションを維持するのかということ。更に言えば、その子は他の子の点数が上がることに興味を持たないです。更には、語りが作用しない場合に、どのようにするのか。(うちのクラスにいる)

これは、やってみての研究しかないのかなぁ。導入したいけど踏ん切れないので、宿題にします。

5. イチタカ

スゴすぎないように見えて、実はスゴい。(支離滅裂

当たり前の質を上げることって、かなり大変。継続的に取り組むことの大切さをまざまざと見せつけられた発表でした。

子どもたちは飄々と取り組んでいましたが、動画をよく見れば超ハイレベルです。なのに、ハイレベルに見えない。それがスゴい。

そして、その一見地味とも思える修業(と彼は言っていましたが)を、継続させられるシステムに興味があります。

一見地味で、自分でも届きそうに見えて、生半可な努力では絶対に適わないのがイチタカ先生の実践でした。

6. さる先生

さる先生の発表が一番耳に痛かった。笑
教師は本来副業に向いているという話や、複利効果、信用が信用を稼ぐといった話、様々な示唆的な話をいただきました。

さる先生は、教員の地位向上というか、良いことを発信していこうとされている方なので、私のこのブログと真逆です。笑

思いは一緒かも知れませんが、やっていることは真逆なので、理解はされても好かれないだろうなぁ。そして、あちらの方がどう考えても正論。

好きなことを書くスタンスは続けますけど、もう少しポジティブな発信に気をつけます…!

7. 若手小学校教員A

3年目と言っていましたが、この方は面白い。

残業を分析し、タイプ分け。

そして生まれた名言、ファッション残業。

定時退勤する方が、実は残業を肯定する働きも持ってしまっているとか、お局に目をつけられないために残業するとか、先輩が帰らないから残業するのか、色々な面を見ている。

これって、スゴいことなんですよね。分析するということは、観点を持って見るということですが、その観点がブレていたらどうしようもない。

でも、この分析は的確だったように思う。

そして話が面白い。(2度目)

この人、天才です。

閉会 ふたせん

習慣化の鬼、ふたせん。ふたせんは閉会にあたって、カマス理論について述べていました。なるほど。できないと思っていたこと、やれないと思っていたこと、実は見えない壁があると思い込んでいるだけなんじゃない?という話。

参加して得たもの

圧倒的な熱量ですよね。まず。教育の世界って疲弊していくものだとばかり思っていましたが、こんなに熱い気持ちを持っている人がいる、そしてそれに触れてきたということが、一番の収穫です。

正直内容よりも、そういう先生たちが200人以上も集まって一つのイベントを一緒に作り上げることができたということ、そしてその一人として参加できたということに、感謝しています。

だからこそ、「自分もやらなきゃ!」って熱い気持ちを持って取り組む人が増えたと思います。面白いと思うこと、やってみよう。既存概念なんか、ぶった切ってしまえ!

そういう熱さをもって取り組むのも、また楽しいことなんですよね。

そういう気持ちを思い起こしてくれたのが、今回だったかなぁと。

そしてスゴかったのは、託児場所を運営していたこと。

色々と変わりつつある。教員も捨てたもんじゃない!という人たちはいる。それが分かっただけでもよかった。

なので、こういうイベントはアリです。教員としてこの記事を読まれた方がいらっしゃったら、次回は是非参加してみると良いと思います!

内容のまとめ