パパ教員の戯れ言日記

このブログの発信は個人としての発信です。こんな教員もいるのかと思っていただければ幸いです。

来年度の理科の教科書にmicro:bitは載らず、MESHとStuduinoが載ってる…!全社の教科書を見てみた。【プログラミング教育】

今更なんですけど、令和2年度から使われる新教科書の情報が徐々に公開されています。

教科書協会によると、以下の会社から理科の教科書が発刊されます。

理科の教科書を発行する会社

東京書籍株式会社

ten.tokyo-shoseki.co.jp

大日本図書株式会社

www.dainippon-tosho.co.jp

学校図書株式会社

gakuto.co.jp

教育出版株式会社

www.kyoiku-shuppan.co.jp

一般社団法人信州教育出版社

www.shinkyo-pub.or.jp

株式会社新興出版社啓林館

www.shinko-keirin.co.jp

なるほど。見てみましょう。(突貫工事なのかOGPの設定が…笑)

東京書籍

体験コンテンツが完全にMESHで、教科書にもMESHが出てきていますね。これ、完全に内田洋行とのタイアップ?

内田洋行のパンフレットから。

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そして、東京書籍の体験コンテンツより。GPIO部分が一緒だ。

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MESHが無い学校のために、自作教材があるのはさすが。

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Facebookでシェアしたら、この図はツッコまれてました。

f:id:justsize:20190512104735p:plain分岐の線の出る位置。直るかな。

 

大日本図書株式会社

www.dainippon-tosho.co.jp

こちらは完全にMESHのみ。体験コンテンツも無さそう。

ただ、映像コンテンツはものすごく充実。(リンクはりましたがOGPが…)

www.dainippon-tosho.co.jp

上のページの動画の一部。

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ここまで説明されちゃうと、逆にプログラミング的思考が育つのかは分かりませんね。

学校図書株式会社

パンフレットより。

教科書上でアンプラグドやる印象?ブロック自体はレゴのWeDoに似てる?こちらも自作コンテンツがあってブラウザで行える模様です。

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教育出版株式会社

ここはプログラミング教育はあまりやらないという扱い。

見開き2ページでコンパクトに示し,子どもの実態や学校の実情に合わせて弾力的に扱えるように表現を工夫しました。

教科書のページ紹介から引用してきますが、 

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左ページはScratchの説明になっていて、右ページはScratchベースで作られたStuduinoについて語っているのですが。

「電気の利用」の単元では,もっとも汎用性の高いプログラミング言語Scratch を紹介し,具体例をもとにプログラムを学習できます。

この書き方だと右ページもScratchだと思ってしまいそう。大丈夫かなこれ。右ページはStuduinoですよ。いずれにしても、この会社はプログラミング教育の手引や指導要領に例示された単元ですらこの扱いなので、積極性は無いとみて良いのでしょうかね。

一般社団法人信州教育出版社

ここスゴいですよ。パンフレットより。東京書籍で「?」だった分岐の線がちゃんと出てます。笑

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右側は手引の通りみたいな例示ですね。映像コンテンツなどはこのパンフレットからはうかがい知れませんでした。

株式会社新興出版社啓林館

啓林館って本来こういう名前だったんですね。(無知)

気合いを感じます。パンフレットより。

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教科書の付録、シールを活用したアンプラグドなプログラミング教育が可能になっているという訳ですね。

そして、それを同じ見た目のシミュレーター上で試すこともできると。(ところで、一番右のコマのシュミレーターって何…?パンフレット上にあと一カ所ある。)

なるほど。

そして、ここにもアーテックと内田洋行がタイアップしてきます。

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micro:bit掲載されず

と言う訳で、全社見て来ましたが、micro:bitは載りませんでした!
ここから考えられることとして、「教科書にも載ってます!」ということで、MESHとアーテックの大攻勢が始まると思います。

いや、お金さえあれば凄まじく良い教材だと思いますが、果たしてその支払いを行える学校がどれほどあるのでしょうか。

そして、思った以上にアンプラグドで済まそうとしている教科書や、シミュレーター上で終わらそうとしている教科書、他方では扱いが発展程度になっている教科書など、様々でしたね。

この単元はフィジカルコンピューティングが体験できる良い単元だと思っていたので、ちょっと残念です。私の学校では教科書がどうであれ、micro:bitで取り組んでいこうと思います。