品川にあるマイクロソフトのセミナールームで、マインクラフト教育版の勉強をしていたところ、ふと送られてきたメールに数分間思考が止まりました。
LINE entryは開設以来、多くのユーザー様にご利用いただきましたが、諸般の事情により、2024年3月をもちまして閉鎖いたします。 これまでのご愛顧に対しまして、深く感謝するとともに心より御礼申しあげます。 なお、ご利用の際にご登録いただいた個人情報は、サイト閉鎖とともに全て消去させていただきます。
引用元:LINE entry
え?いやいや、ちょっと待って!?
LINE entryとは
LINE entryはその登場時に私も記事に取り上げていた、Scratchにとてもよく似たプログラミング環境です。2019年の8月に書いてますね。(途中挟まってるツイートの埋め込みは、私のTwitter一回アカウント消したので全部無くなってます。)
ということは、4年と半年くらいでのサービス終了ということですね。
LINE entryがんばってたのに
LINE entry、監修の先生方の顔ぶれが本当にスゴくて、プログラミング教育を本当に盛り上げて行きたいという意気込みが感じられてたんです。監修の先生方は以下のページにリストになっていますが、一方的に存じ上げている方ばかり。中川先生と藤川先生は、セミナーなどにも引っ張りだこの著名な先生です。
LINE entryのみで一冊の本も出してました。
プログラミングした動作をする、ロボットもありました。
LINEみらい財団という法人も立ち上げ、取り組みを加速させようとしていました。2022年の2月にはLINE entryの運営母体がLINE株式会社から、こちらの財団へと移行されていました。
LINE entryにはType_Tもお世話になりました
LINE entryの(旧)公式ブログには、ONLINE明日会議にてLINE entryのワークショップを取り上げた関係から、Type_Tのインタビューを掲載いただきました。
また、Type_Tとして世に出したプログラミング教育本には、LINE entryも取り上げておりました。(改訂しないとでは…?)
さて、難民はどうすれば良いのでしょうか。
本家entryにファイルを書き出す方法は使える
LINE entryには、entファイルとしてプログラムを書き出す機能があります。
それを、本家のentryにインポートすることはできました。
しかしながら、本家のentryは全ての素材がCC-BY 2.0として扱われるため、サリーやコニーといったLINEのキャラクターを使ったプロジェクトを移行するのは避けた方が良いでしょう。(上の動画は検証用として移行確認した後、共有設定もせずにすぐに削除しています。)
サービスが終了することを考えながら指導計画を立てる必要がある
LINEみらい財団は、LINEのこれまでの一連の教育活動から得られた知見やノウハウを、LINE個社のCSR活動に留まらず広く社会に還元し、より広域的・永続的な活動とするため設立されました。
とありますが、やはり永続的とは限らないという前例となってしまいました。
そのため、今後プログラミング教育の教材を検討する際には、その教材が長く続きそうかという観点を検討材料に入れる必要が出てきました。
そうなると、やはりScratchですかね。
LINE entry、本当に一歩目の先生には何から何まで揃っていて、使い勝手の良い教材だっただけに残念です。