2学期になると、子どもたちとの関係もだんだんと安定し、子どもたちの動きの予想が個人レベルで立てられるようになってきたり、逆に私の行動が予想されてきたりします。
何をしたら怒られるのか(指導されるのか)、どういう風に指導されるのかについても、大体の子が理解するようになってきます。私、たいてい怒るときは、大声を出すとしても一瞬で、後はひたすら質問したり、意見を聞いたりするような指導方法です。
そんな中、国語の授業で学級討論会の単元をやっております。
学級討論会とは
今回学習で取り扱う討論はこのような形です。
- グループ毎にテーマへの肯定側、否定側に立つ。
- どちらになるかは自分の本心とは関係無く、単に指定される。
- 初めの主張→質疑応答→終わりの主張を行う。
- それぞれを、肯定側、否定側と入れ替えて行ってから次のステップに進む。
- 最後にジャッジが審判する。
指導の過程で、想定問答を作らせました。
「○○のように質問されたらどう答えるか」を事前に考えておく訳です。
例えば、今回のテーマは「公園にゴミ箱を置くべきか否か」についてだったのですが、「ボランティアが公園を見回れば良いのでゴミ箱は要らない」という主張に対して、「ボランティアが集まらなかったらどうするのか」という質問が来ることは予想できます。そういう質問に対してどのように答えるのかを考えておくのが想定問答です。
第1回目の学級討論会でも、想定問答がぴったり当てはまることがあり、子どもたちはその有用性について認識を深めた様子でした。
思わぬところで活用された
掃除の時間のこと。他の先生が「外の掃除の人たちがほうきを投げて遊んでいたよ。」という内容を報告してきます。これは、よろしくないと考え、外の掃除担当をみんな呼び、以下のように問いかけました。
「どのように今後掃除をすべきか、みんなで考えて報告しなさい。」
私はそれだけ言って少し距離を取ります。6人で話し合う声がヒソヒソと聞こえます。
「うーん、これって絶対先生納得しないよね。」「だよねぇ。」
「じゃあこういうのは?」「えー、それって、先生に○○って突っこんで聞かれそう。」
「あー、確かに。じゃあ、それに対する答えも考えておこうぜ。」
おいおい。そこで早速、想定問答活用かい。気に入った!笑
と言うわけで、想定問答を作った子どもたちは、無事にその内容を質問され(わざとその質問を投げかけてあげました)、うまく答えられて解放されましたとさ。
全く、こういうのがあるから、面白いですよね…!笑