息子の通う小学校は、今時珍しく1,000人を超える学校で、1学年あたり6組あったりします。
今日はそんな息子の通う学校から配布された、保護者アンケートの内容が貴重なご意見過ぎたので、いくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
教師はサービス業です - 学校が変わる「苦情対応術」 (中公新書ラクレ)
- 作者: 関根 眞一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/07/09
- メディア: 新書
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1 お褒めの言葉
- 入学して3ヶ月が経ちましたが、学校から帰ってくると笑顔いっぱいで学校での出来事を話してくれます。(後略)
- (前略)安心して子どもを任せられます。引き続きよろしくお願いします。
こういうのを、お忙しい時間をぬって、わざわざ書いてくださるご家庭、本当に泣きそうになるくらい嬉しいんですよね。
(自分の勤務校でも無いのに)
ありがとうございます!
2 学習について
- サマースクール(夏休みに行われる補習授業)ですが、希望者を集めるのでは無く、テストで点が取れなかった子(中略)などを集めてやって欲しいです。うちの子も参加させたいのですが、「希望者だから行かなくていいや」と行く気になってくれません。
ご家庭で…いや、何でもありません。
- 昔と違い、宿題をやっていかなくても廊下に立たされることも無く、クラスメートの前で叱られることも無いので、「宿題はやらなくてはならないもの」という意識が低くなっている。
ご家庭で…いや、何でもありません。
3 生活について(一部省略などの改変をしています)
- 1クラス29人だと、担任が見切れているか心配。
- 下校の様子が危ないところがあるので、先生方についてきていただきたい。
- 学校が遠いので、スクールバスを検討して欲しい。
- 違う保護者が車で迎えに来ているので、なんとかして欲しい。
- 放課後の自転車の乗り方で、市のルールを守らずにヘルメットを被っていない子が多いので、学校で声をかけて欲しい。
- 夏場は足が蒸れてしまってかわいそうなので、上履きでは無くサンダル着用をさせて欲しい。
もはや何も言うまい。
4 その他
- 前の年と比べて、校長先生の一人一人へのコミュニケーションが減ったと子どもが感じている。(1,000人超えている学校なのです。再度補足しますが…)
- 規律を守らせるために、もっと強く指導して欲しい。
ここあたりは、バランスが重要なのかなぁ…。難しいですね。
まとめ
これだけの意見を、保護者アンケートとして書いて学校に提出できるということは、学校に近しさを感じているという証左でもありますし、学校に言えば何らかの対応をしてくれるだろうという期待の裏返しでもあります。
今回はちょっと茶化すように貴重なご意見という表現を用いてしまいましたが、こういう意見の一つ一つを鵜呑みにする、無理な意見だと切り捨てるのでは無くて、こういう意見がどのようなバックグラウンドから発せられているのかについては、理解を深める必要があるのでは無いでしょうか。スクールバスという意見から、あり得ないと切り捨てるのでなくて、その元となる障害要素は何なのかについて考えて、マイナス100点だったところをマイナス80点にするだけでもいいわけです。もしくは、ダメだとは分かっているけど話だけは―というケースも考えられます。
教員をやっていると、こういう意見を言ってくる保護者にはたくさん遭遇しますが、少し前に流行ったモンスターペアレントだと定義してしまうのではなくて、どこに不満を抱えているのか、その根本を理解しようとする時、その家庭の様子や、子どもの考えについても理解を深めることが出来るのかな、と思います。
そういった意味では、貴重なご意見なんです。書いてくれるだけマシですからね。
あ、しばらく書いていませんでしたが、D計画は現在、スタート時よりも-1.8kgです。