パパ教員の戯れ言日記

このブログの発信は個人としての発信です。こんな教員もいるのかと思っていただければ幸いです。

プログラミング教育を進めるにあたって、アンプラグドなプログラミング教育の重要性を痛感した話

研究授業に取り組みました

水曜日、市の情報教育部の先生方などを招いて、私のクラスで行った授業を参観していただきました。雪の溶けきらない中でしたが、20名程度の先生方が来校されました。

お題として「プログラミング教育を取り入れる」ということでしたので、基礎の基礎である、「順番を考える」ということについて、実際に思考・試行できるような授業を考えて提案しました。

社会科で取り組むプログラミング教育

見栄えや先進的事例感を出したいのでしたら、Scratchに取り組んでいる姿をお見せすれば良いのでしょうが、あいにく1月の学習計画には、Scratchと組み合わせることで授業のねらいを達成できるような物を考えることができませんでした。

そこで、社会科の放送局の報道に対する姿勢や工夫を学習する単元の最後に、「まとめとしてCMを作成する」という活動を設定し、そこにプログラミング教育の考え方を導入することにしました。

具体的な流れ
  1. 復習として、未来広告ジャパン!の動画を視聴する
  2. ペアで単元のまとめを考える(以下ペア活動)
  3. その単元のまとめを伝えるために使う写真を5枚選ぶ
  4. 5枚の写真の並べ方を考える
  5. 写真のキャプションを考える
  6. タブレットを用いて、実際に動画を作成する

下準備の段階は紙ベースで行いました。なので今回のプログラミング教育はアンプラグドなプログラミング教育になっています。

なお、6番で使ったソフトウェアは「Windowsムービーメーカー」です。

いきなりタブレットだと、できなかった

初めのうちは、3から6までをタブレットで行うことを想定していました。

そこで、ムービーメーカーの操作練習がてら、別の題で動画づくりをしたのですが、できないんですよね。今まで紙ベースで思考することが日常だったので、それをいきなり全部初めからタブレット上で、というのはちょっと難しいようです。

なので、紙ベースでの思考を十分積ませてから、タブレットを使った思考にシフトさせていく必要があることを、今回痛感しました。

初めはアンプラグドなプログラミング教育でプログラミング的思考を十分に積みながら、徐々にプラグドなプログラミング教育への移行を行っていく方が、実はスムーズにできるのでは無いかと思いました。徐々に割合を変化させていくイメージです。

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これについては、いや、初めからいけると思われる方も多いと思いますし、私もそう思っていますので、どうすれば初めからプラグドなプログラミング教育の比率を上げていけるのかを研究していきたいです。(研究のテーマとして設定し、本年度もパナソニック教育財団に助成申請をしてみました)

子どもたちのICT活用スキルが高い

授業の後の研修では、子どもたちのICT活用スキルが意外にも高いことについて話題になりました。と言うのも、Windowsムービーメーカーの使い方については2時間しか指導していません。それなのに、指だけでスイスイ動画を作ってしまうことに、驚かれる方、驚きを通り越して怖さすら感じる方がいたようでした。

その場で質問として、子どもたちは家庭でのICT活用が多いのでは無いだろうか、それが今回、子どもたちの様子として出たと思われるが、携帯電話やタブレットの所持率はどのくらいか?というものが出ました。詳しく調べていません、という回答しかできずに、次の日調査してみました。

それぞれの機器について、自分専用のものがある、共有している・親のものを借りることができる人の割合は以下の通りです。(n=32)

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それなりに高い数値に思えます。また、インターネットが家庭でできると答えたのは全員でした。

もしかすると、子どもたち用に簡素なUI、簡潔な言葉を用い、漢字にはふりがながついているような、思考を整理できるようなアプリケーションがあったら、初めからタブレットでいけるかも知れませんね。ここら辺も研究をしていかないとなりませんね。

まとめ

何はともあれ、プログラミング教育の考え方が夏に出て、2020年には全面実施となってきます。今はまだ、たたき台を作っている最中ですが、実践を積み重ねていき、洗練されたものをお知らせできるよう、私自身も修養に励みたいと思います!

何かよいアイデアがあったら、教えてください!