Internet Explorer、IEはWindows95の時代から存在しており、Netscape Navigatorとの熾烈な争いに勝利を収めると、圧倒的なシェアを誇るようになりました…が、とうとうそのIEにもMicrosoft自身から引導を渡されることになりました。
ところが、学校のPCのことを考えたとき、どの自治体でもIEが根強く残っており、そしてその現状はあまり変わらないのではないかと思います。
公立小中学校でWindows PC が導入されている学校の皆さん、教えてください。学習に使うWebブラウザは Internet Explorer (IE) でしょうか。Edge、Chrome、Firefox などのブラウザも使えるでしょうか。
— 竹谷正明 (@takeya_masaaki) February 12, 2019
みんなのコードの竹谷氏がTwitterでアンケートを採ると、(n=14ですが)半数以上はIEのみという回答になっています。
これに関連して、竹谷氏は以下のようなエントリーを公開しています。
とまぁ、ここまでなら竹谷氏のエントリーの方が詳しく正確なのです。
「みらプロ」がIEだけの環境ではほとんど歯が立たない
文部科学省、総務省及び経済産業省では、小学校プログラミング教育の実施に向けた準備を推進するため、2019年9月を「未来の学び プログラミング教育推進月間(通称:みらプロ)」と設定しました。
とありまして、サイトも公開されました。
とても面白そうな試みで、早速申し込もうと考えたのです。
企業と連携して、総合的な学習の時間を充実させることができるなら、ステキなことですよ!そしてそこにプログラミング教育の視点も入ってくると。スゴいです。
例えばApple!
Swift Playgroundsでプログラミング
あー、iOS端末ないので無理っぽいですね。(轟沈
docomo!
各自の課題似合わせて、プログラミングツール(embotやScratch)を選定
embotは貸してくれるっぽいです。良いですね!課題「に」だと思いますけど。
どんな環境が必要かな?
Scratch 3.0…IEだけど…
ですよねー。
embotの操作に必要なアプリはストアアプリで配信されているので、ストアが使えないうちの環境では無理そうです。(涙
怒濤のScratch3.0推し
これでもかとScratch 3.0を推してくる。
Googleありがとう。Scratch 2.0オフライン版ならある!
Twitterは完全にIEにケンカを売る。
embotではなくmBotは使うのにドライバのインストールが必要で管理者権限が要求される。無いです。(今回は特別とか言って入れさせてくれそうな可能性はあるけれども…)
そんな中、DeNAのプログラミングゼミは取り組めそうだ。
そしてリコーがガチすぎる。
小学生に何させるつもりなの…?
HTML/CSSでのプログラミングで、360°画像を埋め込んだコンテンツを作成する(自分が意図するコンテンツを実現するために、どのようなHTMLタグやCSSの組み合わせが必要であり、どのように組み合わせたら実現でいるかを試行錯誤する)
簡単なJavaScriptを利用し、シナリオに応じた360°映像の効果的な見せ方をプログラミングする。(必要なJavaScriptのライブラリなどが、実施時期までに準備、共有されます)
360°画像のどの方角にユーザーに見てほしいポイントがあるかを選び、見て貰う人により良い体験をしてもらうために設計して、適切な角度を向くボタンを配置したり、自動アニメーションしたりするようにプログラミングする。
これ、できたらスゴいな…。
まとめ、モダンブラウザの導入を強く推進することを希望
先ほど挙げた竹谷先生の記事にもありますが、IEだけ使えますよという制限は文科省主導ではありません。メンテナンスコストを下げるためなのか、導入側の判断でEdgeやストアアプリが入っていないLTSB版を入れていることが多いようですし、教師側から制御をするためのソフトウェア(URLを送って開く、画面のロックをするといったソフトです)がIEのみ対応というケースは珍しくありません。(私の勤務校もそうみたいです)
私がいる間はChromeのポータブル版を使うことでしのげますが、本来オススメすべき方法ではありません。
Internet Explorerだけでなく、モダンブラウザ「も」使えるようにして欲しい。
通知を一回出してくれるだけで、変わると思うんだけどなぁ。