出張のためラズパイはおやすみ
コンピュータクラブは2人体制で見ています。ラズパイを選んだ人は私が、そうで無い人はScratchをもう1人が受け持っていますが、今回出張のため私1人での対応。そのため、みんなでHour of Codeに取り組んでみました。
なお、ラズパイは自分たちでセッティングしてMinecraft立ち上げるところまで、ようやくできるようになりました。
いやー、このレベルにするのに超がつくくらい大変でした。プログラミング教室であれば、全部セット済みの状態でスタートできる訳ですが、そうはいきません。自分たちでセッティングするところからスタートできるように、時間をかけて、多くの失敗を重ねて、ようやくここまでできるようになったのが11月下旬。残りのクラブの回数を数えたら片手プラスαで足りるぞ。あれ、Pythonどうしよう。
という訳で、Hour of Codeのminecraft Hero's journeyにjoin!
既視感
初めてすぐ、あれ、これってアルゴロジックに似てる!!と思いました。
ただ、アルゴロジックは移動させることや、少ないコード数(ループをうまく使う)ことにこだわりがあるのに対して、Hour of Codeの方はコードが多かろうがとりあえず達成できればOK、という印象。(もちろん、アルゴロジックもクリアできればOKという姿勢はあります)途中橋を架けたりブロックを破壊したりするといったMinecraftの要素は入ってきますが、基本的には移動です。
これなんかは最初の最初、一つだけ移動するプログラムを作成するステージです。
見れば分かりますが、見た目はScratchに近いです。でも、初めから「実行したとき」というブロックが置かれているのが、Scratchとは違うところ。
そうなんです、Hour of Codeの特徴は、ドリル的なところにあります。要するにある程度明確なゴールが設定されていること。
最初はこんな簡単なステージなのに、進めていくと「ループ」や「変数」、「関数」なんかの概念が自然と付加されていきます。
ただ、翻訳が不完全な点も。「build short bridge」という関数が初めから名前として定義されているのですが、意味が分からないと思われます。「短い橋をかける」とかじゃ無いとかな。そこら辺はまぁ説明すればどうにかなりました。
Scratch的な作り方のため、何も言わずとも組めるようになっていた子たち
いや、よく考えたら、この画面構成だけ見てプログラム作成しろって言われても、最初は「?」だと思うんですよ。
ただ、コンピュータクラブの子たちはScratchは何回もやってきてますので、何一つとして操作に関する質問は無し。そこは鍛えられてると感じました。
Scratchは座標ですが、Hour of Codeの今回のはブロックの数なので、画面を指さしながら数える姿が至る所に見られて微笑ましかった。
明確なゴールがあることで、飽きずに取り組めたのも良かったですね。
Hour of Codeはパッケージ
図工の作品なんかでも、キットを使って取り組むことがあると思うのですが、Hour of Codeはそのケースです。道筋が決まっていますので、とりあえず始めるには最適。
Hour of Codeには教員向けのページもあるので、取り組みやすさは(英語が苦で無ければ)Hour of Codeの方が上かも知れません。
Teacher Resources - MINECRAFT | Code.org
Scratchは画用紙を与えて絵を描くイメージ。「何をしたら良いのか分からない!」という子に対してどうモチベーションを持たせるか、ちょっとした工夫が必要です。
(その問題意識を自由に持たせられるのがScratchの利点でもあり、準備の大変さでもあります)
ただ、その問題意識を持たせるのに、NHKががんばっているので、とてもありがたい。
そう。Why!? プログラミングです。
両者とも一長一短ありますが、まずはHour of Codeのドリルを進めて、操作方法や考え方を身につけたら、Scratchの自由な世界へ行ってみるという流し方もアリかな、と思いました。
ただ、どちらにしても、今のままだと教科の中に位置づけるのが大変です。特にHour of Code。総合以外には入れられないな…これ。でも、逆に言えば総合には入れられるので年間指導計画に入れてもらうように交渉してみよう。
オススメの取り組み方があったら教えてください!
思ったんだけど、プログラミング教育を教科内で入れることを考えた場合、自分が例示のためにScratchとかで組んだらどう?を考えて、それが児童が出来そうなら、それが即ちプログラミング教育の実践になりそうな予感。
— すずすけ@パパ教員の戯れ言日記 (@szsk_edu) 2017年12月4日
同じ時間でも全く異なる板書なのが面白いなー。
— すずすけ@パパ教員の戯れ言日記 (@szsk_edu) 2018年2月1日
「7回くり返す」を「scratchみたいだね」って言ったらみんなうんうん頷いてた。笑 pic.twitter.com/Gt45PquYfi
多分このプログラム作りをScratchでやったら算数の教科としていけそう。自分でやってみよ。