パパ教員の戯れ言日記

このブログの発信は個人としての発信です。こんな教員もいるのかと思っていただければ幸いです。

教員は大変だという事実が広まった結果、東京都の教員採用試験の倍率がこの6年間で最低の5.7倍に

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東京都の教員と言えば、埼玉県の教員よりも給与が高い(初任給で1万円も違う)ので、特にこだわりが無ければ東京都の教員を志望する埼玉県在住も多いわけですが、先日、平成30年度採用の教員採用試験の倍率が発表されました。

www.kyoiku.metro.tokyo.jp

全体を通して5.7倍に。

先ほどのページから概要を引用しますと、

応募者数は減少(1,235名減)し、応募倍率(採用見込者数に対する応募者の割合)は、5.7 倍(昨年度7.1倍)となった。

仮に、募集人数が昨年度と同じだとしても、倍率は6.5倍ですので、教員を目指す人は減っています。

小学校は空前の低倍率

小学校教員の応募倍率は3.6倍と、4倍を切ってきました。
埼玉県も3倍を切るとマズいという意識はあるようですので、東北会場での試験を行うなどの措置をしていますが、埼玉県の29年度倍率は3.3倍です。東京都がこれだけ下がっていることを考えると3倍を切る恐れがあります。

平成29年度埼玉県公立学校教員採用選考試験志願者数について - 埼玉県

と言うわけでですね、3人中1人は受かるという、超低倍率モードに入りつつあります。
更に言えば、埼玉県は非正規採用の割合が高いので、採用試験に落ちても臨時的任用の教員としてほぼ働けます。そして、臨時的任用の教員の経験者はその枠で募集がありままして、採用試験をしている年に常勤で働いていたら1次試験免除+2次試験の論文免除です。何だそりゃー。

こんな状況で大丈夫なのか

このような低倍率での採用は、誤解を恐れず言えば、本来落とすべき人を合格させてしまう恐れが高くなります。その結果、教員の不祥事が増え、「何故そのような人を採用したんだ。」という世論にさらされる訳ですが、私が思うには採用試験が低倍率だからです。教員という仕事の魅力をうまく広報できていないからです。

「教員」という仕事が尊敬されなくなってきている

昔は良かったとか言うつもりはありませんが、教員という仕事は、今は「大変よねー。」と同情される仕事に成り下がってしまいました。大変なことばかりフォーカスされるようになっています。もちろん大変ですし、変えて欲しいとは思っています。

負け組がなる職だとも言われはじめました。確かに同じ高校の友人よりは大分年収が低いですよ。この増田も言ってます。

anond.hatelabo.jp

私に至っては3歳下の弟より年収低いですからね。笑

とにかく、教員になって良いことってあるの?と思われているのが事実だと思います。

現場の教員として、情報発信しませんか、と思う。

現職の教員として情報発信をされている方はたくさんいらっしゃいますが、問題提起も含めながら、でも、教員っていいよね、という発信をされている方はなかなか少ない。身バレしたら終わるからだとは思いますが、私は身バレしたら退職すればいいやと思っているクチ(そしたら友だちの会社手伝います)なので、情報発信してしまいます。

あすこまさんなんか、デザインもステキなサイトを作っています。

askoma.info

と言うわけで、私のこのブログでの基本スタンスは、教員も捨てたもんじゃ無いよとか、学校って結構いろんな事を教えたり、学ばせたりしていますよ、ということを社会に広めていくことだと思っています。なので、残念な点も書いていこうと思いますし、全然アクセス数を稼げないであろうことも書いていきます。でも、何記事が読んでいくと、意外と教員の仕事も悪い物では無いんだな、と思ってもらえるような、そんなサイトにしていきたいと思っています。

将来共に働く新採用の教員たちが、自信に満ちあふれ、輝きをもってスタートできる場を、微力ながら作っていけたらいいなと思っています。

と言うわけで、教員免許をお持ちの方。来年度の試験は是非。お待ちしております。

2017年6月13日 一部表現を修正しました