パパ教員の戯れ言日記

パパ教員の立場から、ただただ戯れ言を綴る日記。教員全体の意見ではありませんので、悪しからず。

郵貯の「アイデア貯金箱」コンクールへの応募が面倒な件

夏休みが終わり、すでに8月中から2学期に入っている学校も多いかと思いますが、夏休み明けのお仕事といえば、各種コンクールへの応募でございます。

文科省からはこんなお願いが出ておりまして、

www.mext.go.jp

こんな記述があります。

  1. 文科省の後援を受けようとする際には、教職員の負担軽減について考えてね
  2. 学校を介してコンクールの周知や応募をしない方法も考えてね

そして、

作文・絵画コンクール等について、学校単位での応募や学校による審査や取りまとめを要件としない、また、学校経由での子供への周知を求めないようにするなど御配慮をお願いします。

と、書かれています。

これはよい通知

ところがですね、ゆうちょ銀行による「第44回 ゆうちょアイデア貯金箱コンクール」(もちろん文科省の後援あり)が、全く変わる気配がないので、ここに応募方法が面倒だという愚痴を書き込んでおきたいと思います。

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文科省後援(サイトより)

ここはニュースサイトじゃなく、私の日記帳なので、愚痴ります。

ゆうちょ「学校に提出せよ」

いきなり通知無視です。

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チラシより。

はい。見るだけならいくらでも。

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教員向けパンフレットより

いや、あの。応募は個人で良いかと。

応募のフローに従いながら応募の方法を見ていきましょう。

ゆうちょ「応募サイトへ初期登録してね。IDはFAXで送るね」

去年のIDとパスワード使えるらしいんですが、多分引き継ぎないので、初期登録からだと思います。

「サイト上で情報入力」→「FAXでIDが届く」

というフローがなかなかに面白いですね。変な申請かどうかFAX番号で弾くのかな。
いろんなFAX番号で申請が来たらどうするんだろう…。

ゆうちょ「全作品数のカウントと、校内での審査よろしくね」

子どもたちが貯金箱を作る→担任が全数数える

はまだいいです。提出チェックの際にできるので。

その後の校内審査は何。

マニュアルから引用します。

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審査基準は「各校でよい」

審査基準はおまかせって、個人的にはこの時点で、コンクールの根幹が揺らいでるんですが、それは…。
6学年なので6点選ぶ。本校ではクラス1点選んだあとに学年で1点に絞ってます。でも、これってこっちがやっていいのか?と思います。ゆうちょのコンクールですよね…?

なんで私企業のコンテストの審査員を引き受けないとならないのでしょうか。これって私企業に対しての労働をしている状態ですよね。

ゆうちょ「審査後、写真を3方向から撮影して送ってね。ルールも守ってね。」

さあ。学年代表が決まりました。いよいよ応募です。

マニュアルから引用します。

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細かい指定

作品サイズ確認用シートを使って、光に気を使って、正面、右、左、自由なアングル(任意)の3~4枚の写真を撮影します。これを6学年分です。去年までは図工担当の先生が定年間近の先生だったので、これが私の仕事でした。(学校のデジカメ管理担当だから)

写真撮るのは別にいいんですけど、これをWebで提出するか、シートに貼り付けてスキャンしてPDFで送るか、シートに貼り付けて郵送するかするんです。

Webでの提出は、めちゃくちゃ面倒です。

なぜなら、ネットワーク分離の対象ですので、職員室では直接インターネットにつなげません。

  1. 写真撮影データを、外部持ち出し用フォルダに入れる
  2. ウィルスチェックが終わるまで小一時間待つ
  3. インターネット接続用の仮想マシンにログインする

というステップを踏みます。書くと3行ですが、これは定年間近の先生には無理でした。

ので、アナログな方法で、貼り付けて応募してました。

枠に入るように写真の大きさを設定して印刷するまでが私の仕事です。

このあと、審査結果が来るまで作品は保全します。

ゆうちょ「著作権はゆうちょに帰属。争議はそちらで解決してね。」

マニュアルから引用します。パンフレットにも同じような表記あり。

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最終行にサラッと

 

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ってあるのに、

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ってあるの。責任は負わないけど権利はくれって。(そして ゆうちょ銀行 と 株式会社ゆうちょ銀行 と表記ゆれしている。)

入賞作品ということで、ゆうちょ側がちゃんと責任を持って選んだんだったら、争議に関しても一定の責任を負ったほうがいいように思いますけどね。

そして、この場合、本当に著作権がいるのかな。

入選作品は、展示を行います。また、ポスター、チラシやWebでの紹介、入選作品集の作成のために、作品の写真を使用いたします。

ではだめなのかな。応募作品を真似できるようなキットでも作るんだろうか。

まとめ

昔は、提出された貯金箱を全部箱に詰めて、紙を同封して送るだけでOKだったみたいなんですけどね、なんでこう、教員側に負担がかかる形で応募方法が改訂されたのか、謎です。

それで、この応募が一番面倒ですが、他にもコンクールへの応募が何十件もあるわけです。一覧表を作って、送付状を書いて…って1つのコンクールに20分掛けたとすると、10個のコンクール応募には200分かかるわけです。

なのですみません、夏休みのカードとか、そういったものにはなまるだけ描いてあってコメントがないとか、ハンコだけだったとか、あるかもしれないのですが、ご理解いただけると幸いです。

読んではいますが、コメントし始めるといくら時間があっても足りなくなっちゃいます…。2日目から給食開始、1日目が勝負なんです。

あーあ、コンクールの応募じゃなくて、絵日記読んで「この子こんなことしてたんだー」とかじっくり思いたいし、2学期スタートしてのみんなの顔を見ながら思ったことをクラスだよりに書いたりとかしたいのに、コンクールの応募で時間がなくなるって。

なんだかなぁ。

(と、始まる前からテンションが落ちている)

令和元年8月31日 14時35分追記:

柴山大臣に言及いただいたので補足します。

 論点として文科省に問題提起したいのは2点

  • このような通知が出ているのに後援が通っているのは、実質的に通知が機能していないのではないか
  • 私企業のコンクールの審査を勤務時間内に行うことは問題ではないのか

株式会社ゆうちょ銀行に対しては以下4点

  • コンクールの募集形態をこのように改めたねらいはなにか(全部送る方法から校内での審査へ)
  • 数が多すぎて校内審査の方法をとっているとしたら、教員にそれをさせることに問題を感じていないのか
  • コンクールの最初の審査なのに審査基準が例でしか提示されていないのはなぜか
  • なぜWebで広報しているのに個人でのWebでの応募ができないのか

今年は無理にしても、来年度から変わるといいなぁと思います。