パパ教員の戯れ言日記

パパ教員の立場から、ただただ戯れ言を綴る日記。教員全体の意見ではありませんので、悪しからず。

泣きながら完食する給食に、どんな意味があるんだろうか

朝日新聞の記事で、給食の完食指導で5人が嘔吐するという事例が紹介されていました。 

給食の完食指導で5人が嘔吐 小学校教諭を厳重注意:朝日新聞デジタル

これ、やったことないんだよなぁ。メリットがいまいち分からない。

2017/09/26 18:27

今回は完全に経験で書いてしまうので、エビデンスがある訳ではありません。すみません。という訳で、私が考える、給食の完食指導に対する疑問点。

  • 給食を完食させることがそもそも無理?
  • おいしい給食だったら勝手に完食するのでは…?
  • 泣いて食べる給食は、当初のめあてを達成していない?
  • 大人の押しつけになっている?

給食を完食させることがそもそも無理なのではないか

以前も書きましたが、給食には大きく分けて自校給食とセンター給食があり、量の調節が細かに可能なのは自校給食となっています。(デリバリー方式は経験が無いので語れません…)例えば、自校給食では、主食の米飯の量が多すぎて、残飯量の調査で恒常的に米飯が余っていると判断されれば、発注量を減らすといった措置が可能です。しかし、私の経験では、センター方式においてそのような措置がとられたことはありません。

センター方式の現在、一度、試しに私がご飯を給食当番の代わりによそったことがあるのですが、かなりの大盛りにしないと、配膳終了時点でまず残ります。

うーん。ちょっと量が多いんじゃないか…?

おいしい給食だったら勝手に完食するのではないか

これは、思います。人気メニューと呼ばれるものは自校だろうがセンターだろうが空になりますからね。
そして、自校給食の学校の時は、上に上げた細かな量の調節と共に、給食の質も高かったので、ほとんど完食でした。私はそのとき教員2年目で4年生の担任だったので、私が「食べろ-」と呪いのように言うことはありません。子どもたちが自分たちで量を考えたりおかわりしたりしての完食です。残るのが珍しいくらい。

ただ、そのような学校でも、明らかに大人向けの「山椒が使われている焼き魚」みたいなメニューには敏感に反応して、大きく残りました。大人からすれば、上品でおいしかったんですよ。

栄養教諭が「アレはちょっとまだ早かったみたいね。」と放課後の職員室でポツリと言い、その年には同じメニューは二度と出ておりません。

と言うわけで、給食の完食に大きく関与する要素が「おいしさ」であるのは、経験とか関係無く普通に考えれば分かることです。

泣いて食べる給食は、当初のめあてを達成していないのではないか

先ほどの記事のブコメにもありましたけど、泣いて食べる給食によい印象を抱くのか。
無理矢理食べたものを好きになることが起こりうるのでしょうか。確かに、食わず嫌いという言葉もありますから、新しいことへの挑戦が必要な場面もあるでしょう。

でも、確率として泣きながら食べた給食の味をおいしいと思う人は少ないでしょうし、そのおかげでそのメニューが好きになったと思う子どもたちも少ないと思います。

大人の押しつけになっているのではないか

一生懸命作ってくれたから、栄養が考えられているから、食べるのでしょうかね。
理想としては、おいしい給食があって、いつも楽しみにしているところに、調べてみるとたくさんの人が関わっていることや、栄養まで考えて作られていることが分かって、更に給食のファンになっていく。という方が流れとしては良いのではないでしょうか。

だって、これも完食しろとおっしゃいます?私にはそんな指導は無理です。

www.news24.jp

確かに建前としてはそのような栄養素や関わってくれている人に関する話は必要だと思いますが、だからといって強引に食べさせるのは別だと思います…。

私の給食指導

さて、私はどのようにしているかと言えば、私の給食中の動きはこんな感じです。

  1. 給食当番と給食を配膳室に一緒に取りに行く
  2. できる限り配膳時に空になるようにお願いする
  3. いただきますの後、調節するタイミングを作る
  4. かなり余っているなーと思うものについて、食缶を持ち、各班を回りながら、食べない?と聞いてまわる。
  5. 残すことは咎めないが、おかわりしたのに食べないのは、それは違うと指導する

といった感じでしょうか。調節するタイミングでのルールは、がんばって半分は食べようと努力目標を課していますが、これも絶対ではありません。どうしても嫌いな物に関しては無理強いしません。

後は、明確に線引きしているのは、あまりに酷い食事マナーは注意しますが、軽いものは「家でどう教わっているの?」と聞いて終わります。学校の教室を、お昼の時だけレストランだと考えると、その場において適切な食事マナーが取れるように指導するのは、まずは家だと思います。もちろん、私も行き過ぎは指導しますけど。

ちなみに、たいていの先生は10分くらいで給食を食べ、歯みがきをし、隙間時間を作って宿題の丸付けをしながら、子どもたちの給食の様子を見ているような人が多いです。

なので、学校の先生は早食いの人が多いです。

意外なタイミングで嫌いな食べ物を克服したという話

実は今年担任している子で、日頃全然ほうれん草を食べなかった子がいたのですが、おうちの人から、あの日をきっかけに食べるようになりましたーという報告がありました。

調理実習です。

第2回目はほうれん草のおひたしを作ったんですが、それがどうやらおいしかった様子。なるほど。調理実習で自分で作って食べることって、確かにその食材を好きになるタイミングだなーと思いました。

でも、多分、それは醤油のせいです。

気まぐれでこれ、使ったんですよ。

そしたら、超が付くほど、おひたしがうまいんです。
ウソでしょ?今まで普通の醤油かけてたわ。損した。と思った。この後、この醤油は我が家の常備品になっております。と言うわけで、その子のほうれん草嫌いは醤油によって克服されました。

えっと、毎回話がそれるのがダメですね。

まとめ

  • 完食させるためだけの指導には意味が無い
  • おいしい給食を提供すれば、自ずと完食するだろう
  • 嫌いな食材を好きになるタイミングはきっと他にもある!

大人になっても給食を食べられるというのは、そういえば教員のみの特権ですね。
大人になっても給食を食べたい方は、是非教員の世界へどうぞー!