結構大きな転換点だと思うのでメモしておきます。
文科省からの添付ファイルは全てBoxを通じての送付へ
今月上旬、文科省からスッとリリースが出ておりました。
日経クロステックの報道によると、NECのメールフィルターを活用することで、添付ファイルがそのままBoxに載るみたいです。
上記記事から引用します。
クラウドストレージには米Boxの「Box」を採用する。NECのメールセキュリティー製品「MCメールフィルター」のBox連携機能と組み合わせ、添付ファイルをBoxへ自動で移す。メールの受信者にはBoxのURLが届き、受信者はURLにアクセスしてファイルを取得する。
送る側のフローがあまり変わらないので選択したような気がしますね。
さて、困るのは送られる側です。
Boxは基本見られない
オンラインストレージ系のサービスは、基本フィルタリングによって閉じています。私のGIGA端末からアクセスするとこうです。
市のネットワークに繋がっている仮想パソコンも、基本は閉じています。
よって、このフィルタリングを解除していく必要があるのですが、市の教育委員会は基本的に市のネットワークに端末がぶら下がっていますので、市の情報を管轄する部門にフィルタリング解除の申請をしないとなりません。
タイムリミットは一か月
リリース出たのは12月1日で、運用開始は1月4日です。1ヶ月の猶予。
文科省のリリースより。
文部科学省は、令和4年1月4日以降のすべてのメール送受信において、ファイルを添付する際にはクラウドストレージサービスBoxに添付ファイルを自動保存し、送信先からダウンロードしていただく仕組みを導入します。
この記事を書いている27日から数えると、あと1週間と1日。
さすがに対応していないところは無いと思いますが、間に合うのでしょうか。結構ギリギリな気がします。
そもそも何故Boxなのか
Boxに載るファイルがどこまでの機密情報になるのか、私には分からないのですが、Boxを選んだのは何故なんでしょうね。
デジタル庁が10月26日に選定した物はAWSとGCPなんですよね。
BoxのサービスであるBox Zonesを使うことで、日本国内のサーバーにデータを置くことができるようになるのですが、2018年時点では、TokyoがAWS、セカンダリのOsakaはAzureでした。これも上の選定からは外れてしまいます。
ちょっと調べたのですが、10月の時点で文科省では既にBoxの導入が決まっており、例外的に進めるようです。Boxの事例のPDFファイルは10月14日付けでした。いろいろ情報を送らないとダウンロードできない資料なので引用は控えますが、ただ単にPPAP対策でBoxを入れたというよりは、フルクラウド化にあたってBoxを全面的に入れていくようです。気になる方は以下からどうぞ。
アクセスできるか確認を
一般教諭には関係無いとは思いますが、文科省のリリースに出ていた確認用のURLは以下です。
https://mext.box.com/s/n7idwj22pk0jofd2mtp4zek4qr64ybdn
アクセスが成功すると以下のファイルが見られます。
一言だけ余談ですが、記事のオチとして。
Congratulations! について調べるとですね、こんな記事が出てきます。
そもそも「Congratulations」は、努力したことでようやく得た成功に対して使う祝辞
「Congratulation」はおめでとうじゃない?! 英語による正しい祝福の伝え方 | English Lab(イングリッシュラボ)┃レアジョブ英会話が発信する英語サイト
そうなんですよね。Congratulationsって、努力して、結果が出たことに対して使う言葉なんですよ。
Box使うよ、フィルタリング解除申請してね、見られたね!(努力したね!)おめでとう!
いやはや、なかなかなファイルでございました。
1月4日の運用開始が楽しみですね!