パパ教員の戯れ言日記

パパ教員の立場から、ただただ戯れ言を綴る日記。教員全体の意見ではありませんので、悪しからず。

入学式と始業式がつぶれてから、Zoomで朝の会をするまでの話

こんにちは。しばらく更新をしておりませんでしたが、そろそろ書かないと記憶が薄れるので書きます!

緊急事態宣言が出るという噂

前回の更新では、3日にはZoomで朝の会をやるということが全体で確認されたというところまで書いたのですが、遡って4月1日から書きます。

4月1日は担任発表。そして校長先生が新しくいらっしゃった日。
本来なら着任式といった各種の式があるのですが、中止になりました。
全員が集合することができるため、どんどんと職員会議の議題を進めていくことに。

この時点で、始業式は一カ所に集まらず、教室にあるテレビを活用して配信するか、放送で行うことが決定。

なので、私はそこから配信の方法について調べて、OBS+FFmpeg+VLCで配信を行うことにしようと思っていました。

blog.edunote.jp

数日経つと、緊急事態宣言が出るという噂が飛び交い始めます。

とは言え、7日の夜(19時?)に出るのでは無いかという話でしたので、8日は始業式や入学式を行い、9日から休校に入る、という想定で動いていました。

ということで、ここまでに作っていた4月の学年だよりは作り直し(行事関係全削除、集金は登校日といった、特別対応への切り替え)に。
各種学力調査だけでなく、授業参観も懇談会も中止、保健関係も全部中止。
学年のはじめに配布する資料は、配るだけ配って、登校日に集めようという想定で動くことに。

Zoom朝の会の提案

噂からだいぶ確定情報としてニュースになり始めた頃、提案を入れます。

「子どもたちとのコミュニケーション手段が不足することは目に見えて分かっていることなので、ニュースでもやっているような、みんなとのオンラインでの朝の会をやってみませんか。」

校長先生も推進してくださったので、7日の午後(本来であれば校外学習の下見に設定されている日)に研修の枠をいただきました。

その際の資料はこんな感じです。[PDF版はこちらです]

研修では、まずZoomの体験をしてもらいました。顔が見えることの安心感だったり、ギャラリービューの有効性に気づいて頂けたようで、モチベーションは高かったです。

各担任にZoomのアカウントを作成し、配布しました。マナトメプログラムでライセンスを貸与して頂いていたので、管理者アカウントとなり、ユーザーの作成が一気にできたのはありがたかったです。また、全員に対してミーティングのデフォルト設定を変えることもできました。

例えば、入室時にはマイクをミュートにする設定、画面の共有はホストのみにする設定、チャットではファイルを送れないようにする設定、音声はコンピュータ音声を使う(電話は基本使わない)などをデフォルト値として一括設定できました。

こういう煩わしいけれども大切なところを一括で設定できるのは本当に有り難かったです。これで、入ってきた瞬間に下ネタを共有してくる変態には対処できます。

セキュリティ的に心配が出ていた時期でもあったので、ブラウザによる参加も案内しました。

また、始業式に向けての準備も同時に。

OBSの設定と、校内のネットワークの相性が悪く、結構かけて一つずつ考えられる原因を潰していったのですが、なかなか上手くいかず、ここでも10時間以上はとられてしまいました。

今回は、ビデオカメラからHDMI出力→HDMIからUVCに変換してくれる機器で接続→OBSという流れを踏んでます。

 このアダプターは手持ちのビデオカメラの用途が広くなりそうなので、オススメです。(自腹で買った)

 配信確認。奥にあるのが配信用のタブレット。手前の画面は受信用タブレット。

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配信確認の様子
入学式の開催方法が変更に

7日の午前には、入学式の開催が外になることになりました。
今まで体育館で行うつもりで計画していたため、一から作り直すことに。

保護者からの問い合わせ。

「明日の入学式はありますか?」

「今のところあります。多分このまま行けば、あると思うんですよね。ひっくり返ることはないと思いますけれども…。とりあえず今の段階ではアリです。」

(今思うと本当に申し訳ない。まさか…)

1年生の先生がとてもがんばって、15時過ぎにはもろもろ考え終わって係打ち合わせを行う。1年生の保護者に対して説明するための原稿も完成。細かい打ち合わせも済ませる。

16時からは始業式の配信の最終確認。情報部以外の先生は外のライン引きをしていました。配信確認では全台を動作させて負荷に耐えられるかを確認。ちょっと上手くいかないところが出て調整していたら、16時50分の退勤時刻を過ぎてしまい、まぁそれでも明日みんなに会えるからがんばらなきゃと思っていた矢先のこと。

7日の17時。突然の校内放送。職員室に集まるようにとのこと。

「OBSの設定まだ煮詰め終わってないんだけどなー。」

まぁ仕方ない。
職員室に向かう。

歯車が動きます。

緊急事態宣言が出た

色々な変更続きで誰一人として仕事が終わっていないため、退勤時刻を過ぎているにもかかわらず異様な熱気に包まれている職員室。(マスクは全員しているものの、三密に該当だ!)

校長先生「お集まり頂いてありがとうございます。非常に残念な話なのですが、国の前に、市としての緊急事態宣言が出ました。よって、明日の始業式および入学式は中止です。」

え?えええええ?退勤時刻後にこのアナウンス!?

という訳で、急遽中止に。Zoomの朝の会も1年生にプリントを配れていない→メール配信でも連絡がつかない為に一旦白紙に。

8日。

気分が乗らないまま学校へ。準備途中だった配信システムも一旦戻す。

午後になり、「明日から教科書配布をする」という方針が決まる。
13日(月)までに全て配布を終わらせるので、14日からZoom朝の会をやろうという方針が決まる。

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コミュニケーション手段としてのZoom朝の会を提案

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決まり事の策定を行いました

急ごしらえだけれども、Zoom朝の会についてという保護者向け文書を作成し、配布物の中に入れて頂きました。

この文書では、

  • 14日からZoom朝の会(試行)を開くこと
  • 時間を区切っていること
  • Zoomのアプリを入れておいて欲しいこと(QRコード付き)

にしぼって伝えました。

さ。これでスタートする手はずは整った。

朝の会のセッティング

朝の会は学年で行うのがスタート地点としていましたので、このようにタブレットの前に座って行うのと、画面を大きくプロジェクターで映すのが工夫した点です。

児童会室なのでちょっと色々置いてありますが、教室一つをまるまるZoom朝の会の部屋にしてあります。この機器は全部学校にあるものです。

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学年で行う様子

それが、私のように無駄にこだわり始めると、マイク買ってみたり、書画カメラつないでみたりし始めるのですが、とりあえずこの構成でOKだと思います。

何をやったか

とにかくつながりを切らないことを目的としたので、あまり大げさなことはしていません。

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朝の会の流れ

子どもたちは、時間になると入室→ミュートになっているのですが何人かは解除して「おはよー」って言ったり、チャットで「おはよー」って入れたりしてしばらく待ちます。大体揃ったらあいさつ。

その後、お題を渡してグループトークをしてもらってます。1対30人だと一度も話ができない子が出るだろうなと思ったので、グループに分けてみました。ただ、分かれた先で喋らなくても別にOKです。毎回ランダムでブレイクアウトルームに送っています。

4分くらいグループで話をしたら、どんな話が出たか、発表してもらいます。

場合によってはその場で掘り下げて、みんなで一緒にやってみたりします。

先日の朝の会では、「どうしても暇な時にやること」というお題で話をしてもらいましたが、一人が「A4サイズの紙を半分に折って床に立て、それを片足立ちの状態のまま口でくわえる。」という遊びを紹介してくれました。

ごめんなさい。絵で描こうとして30分くらい粘ったのですが見せられる絵にならなかった。笑

それで、この遊びを何人かにやってもらって、誰も成功しないでみんなで笑ったり。

そのあとには漢字の確認をしたり、私は誰でしょうクイズをしたりして、ちょっとだけ自主学習へと結びつくようなネタを入れます。

最後はじゃんけんタイム。

6年生なら普通はじゃんけんを担任としたがらない子もいるのですが、全員やってくれます。それでそのままバイバーイ。

という流れです。

私のクラスはこんな感じですが、他のクラスや学年もまた独自に面白いことをしているので、色が出て面白いです。

何が起きたか

面と面でのコミュニケーション手段としてのZoom朝の会は、児童と先生を結ぶ手段となりつつあります。

子どもたちにとっても、会ったことも無い担任と1ヶ月以上コミュニケーションがとれない状態であったり、友達となかなか会えない状況であるのは、ストレスの原因にもなりかねません。一日30分という短い時間であっても、少し話したり、顔を見られる場があるという「場があることへの安心感」というのは、結構バカにできないんじゃないかと思っています。閉塞感を感じている状態から、併走者を得ている状態へ。これ、大事だと思ってます。

また、教員としても健康状態の把握ができたり、何をしているか聞いたりすることで、そもそも私たち自身もとっても寂しい状態(何のために学校来ているんだ…という状態)から少し解き放たれた気がしています。

まぁ結局これも自己満足の範疇になるかも知れませんが、繋がる手段があるというだけでも、大きなことなんじゃ無いかと思ってます。

不登校だった子が、この朝の会には出られた、という話も聞いており、それも嬉しかったです。

課題

まず第一の問題はWi-Fi問題、そして機器です。
導入までのハードルは同僚と校長の理解が一番高いのですが、機器とWi-Fi環境は今回の件と切っても切り離せません。BYODではなくて、今回はUYOD(Use Your Own Device)であるからして、家庭の環境によって大きく左右される部分を埋めなくてはなりません。

今回のZoom朝の会は「試行」という名目で行っており、重要な連絡事項は他の手段でも伝えるようにしています。あくまでもチャンネルの一つであり、これで全ての対応をするということではありません。

ですが、このチャンネルが利用できるかどうかが家庭の環境に左右される事態は、歯がゆいというか、どうにかしたいと思っている部分です。

文科省においても、家庭のICT環境の調査をせよという文書を出したり、使える物は全部使え、貸し出しも検討しろ、といったかなり強気な文書も出てきています。

また、モバイルルーターの費用についても、自治体判断で手を挙げれば、国の補助金を得られるようになってくるそうです。

ただ、残念ながらこれらを待っていると、今、困っている児童に対してのアプローチにはなりません。

一番解決策として近いのは、Rakuten UN-LIMITです。

残念ながら勤務校周辺はエリア外なのですが、Rakuten UN-LIMITはエリア外でも5GBまでの利用が可能で、超過後の速度も1Mbpsになっています。

実際に試したのですが、1Mbps環境でもZoomはできました。(ちょっとコマ数落ちるかな程度です)

初期費用は掛かってしまいますが1年は無料で使えるので、今回の用途にはうってつけなんですよね。どうにかして紹介できないかな…と楽天モバイルの法人の担当に聞いたら、「Rakuten UN-LIMITは個人向けサービスだから学校での契約はできない」と言われました。うぅむ。ちょっと違う答えが返ってきましたけど、まぁいいや。

また、2人のドンに投げかけましたが、ご回答はいただけませんでした。

まぁこれは返事が来たらラッキーなものですからね。

いずれにしても、Wi-Fi環境を誰がどの予算で整えるのか、また既にある家との不公平さは感じないのか、という点では引き続き探っていく必要がありそうです。

とりあえずRakuten Un-limitを契約することを勧めるということを見越して、モバイルルーターを16台、お小遣いで買っておきました。メルカリありがとう。あの、一気に同じ人からモバイルルーターが出品されていたら、止められたと、そういうことです。笑

端末の問題

これも大きいです。今は親が休みで、親のiPhoneからZoomに参加している子もいます。しかしながら、休校が長引くと遠隔授業などにシフトする可能性は十分考えられます。その際にiPhoneでは心許ないので、大きめの画面のタブレットやChromebookなどの対応が必要になってくるでしょう。

同じように考えている家庭はもう動き始めていて、どこもタブレットの在庫は不足もしくは枯渇しています。

実は、Lenovoの担当の方にお願いをして、様々な場所からかき集めて20台の在庫をおさえてもらうことに成功しました。(本当にありがとうございました。)

ところが、当てにしていた予算の執行者(そちらから話を頂いて動き始めた)が、急に梯子を外した格好になり、買えなくなってしまった。あら。どうしよう。

とりあえず裁縫セットみたいに必要な家庭に直販するかなーと考えています。

今すぐタブレットを買いたいと思っても、結構先なんですよ。10.2インチのiPadの在庫は量販店だと全然無くて、Appleのサイトで買っても1週間後になってます。

その1週間は子どもたちにとって、大きいです。

と言う訳で、Wi-Fi環境と機器の環境をどう整えるかが今の課題なんですけ…ど!

これって、お金で全部解決する問題なんですよね…。結局お金…。

誰か投資してくださる方でないかな。笑 研究報告書ならいくらでも書きます。

まとめ

  • 同僚の理解と校長のリーダーシップのおかげでZoom朝の会が実現した
  • つながりのチャンネルを作ることに成功した
  • 今後の課題は機器とWi-Fi
  • 国や地方自治体による解決を待っていたら、時間がもったいない
  • できることをやっちゃうのもアリなんじゃ無いか?
  • そのための元手が必要だ…。

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