休校騒ぎから2週間が経ちました。
この2週間のうちに起きたことをとりとめも無くまとめておきます。
ランドリーおじさん
eライブラリが落ちた
前回の記事でも触れたラインズのeライブラリですが、想像以上のアクセスがあったのかサーバーがダウンしました。笑
その後も何回かメンテナンスが入っているので、サーバーの負荷分散してるんだろうなぁと思いました。
そんなeライブラリアドバンスの取り組み状況ですが、うちのクラスは7割以上の子どもたちが1回以上ログインしています。1時間お試しして、プリント配っただけでこれなので、想像以上に高い活用率ですね。なお、本当にプリントを配っただけの他のクラスは3割程度です。1時間やるかどうかでここまで差が出るのは興味深いところです。
卒業式の配信はNGでした
卒業式なのですが、無観客試合じゃないですが、子どもたちと教員のみでの挙行となっております。そうしたら、まず考えるのは配信での中継です。
Zoomは有り難いことに、4月いっぱいまで教職員向けにProアカウントを開放してくださっています。
ですから、技術的には可能になってくると思われるのですが、提案したところ、やはり前例が無いのと失敗できないという理由から、却下されております。残念無念です。
家庭訪問の指示が出る
家庭訪問の指示が出ました。1回でいいから行ってきてとのこと。
自分自身がまき散らす人になってしまったら…とか色々考えることもありましたが、指示なので回ります。
2日掛かりました。
そして、一人でお留守番している子の目は大抵死んでる。
でも、私の顔を見ると何人かはパッと明るくなるの、かわいいですよね。
後は、しばらく会っていないし、自宅で会っているので距離感を忘れてしまってやけに丁寧な対応になっていたりとか。
まぁ、これも一人一台環境があれば朝にみんなでZoomミーティング集合ね、で終わるんですけどねー!!!!
未履修の単元について、新年度に補習を行う指示が出る
1ヶ月分の学習内容ですからね。そりゃあ全てを終わらせておくのは無理に近い。
文科省のQ&Aでも、以下のように示されています。
ただ、次のようにも示されています。
要するに、時数を新たに割くことなく対応可能であるという意味なのです…が。
どうやら、うちの学校(市)では次のような対応を検討しているようです。
- 時間割を見直せたら見直してね
- 土曜日に授業をやることも検討してね
- 夏休みを短くすることも検討してね
マジか。という感じ。まだ本決まりじゃないので、流れることを祈るばかりです。
子どもの預かり対応で悲しくなる
勤務している市では、3年生以下の児童のうち、家庭での見守りが難しい子を預かる対応をとっています。
休校しているのに預かったら意味が…みたいなのはもう置いておきます。
問題はその預かり対応の中身。
基本、自習。(教科書の問題やドリル、問題集などをやり続ける)
私語禁止。
これで8時半から15時すぎまで。
これ、自分が子どもだったら発狂する自信あります。
なので、当然提案しますよ。
「市教委の例示にもタブレットでの学習が挙げられているので、タブレット学習をしても良いですか?」
「今までやっていないし、すずすけ先生の時だけ…ってなるから、」
「それでしたら、他の先生もできるように整えます。」
「でも、嬉しいことがあると、預かりの人数が増えちゃうでしょ?」
(ここの人数が増えちゃうにもちょっとイラッとしたのですが、もっと意味が分からないことがあったのでそっちに対して質問を飛ばします。)
「タブレットで学習することが嬉しいことなんですか?」
「おうちにそういった環境がない子にとっては、嬉しいことになるよね。」
「…分かりました。(諦観)」
もういいぜ…。
日頃、「幸せな子ども時代」とか「学校生活を楽しく」とか思っているのに、こう言うときだけ大人の都合で子どもに負担を強いるのはおかしいと思ってます。
今回の対応で一番の被害者は子どもたちなんですよ。クラスがおしまいになるラストの一か月。いろんな思い出を振り返り、このクラスも、この学校も最後かー、なんて思いながら登下校していると、いつの間にか上着も要らないくらいに暖かくなっていて、桜も咲き始めて――。なんて一か月なんですよ。それが無しになることは、頭では理解していても、やっぱり寂しい。
そんな気持ちをこらえて来ている子達が、学校で不幸せな体験を積み上げていくことに、一体どんな価値を見いだせばいいのでしょうか。
隣のクラスで預かっている1年生が泣いてました。お腹が痛いって。それは、おうちに帰りたいという意味での腹痛です。そんな思いをさせるために、預かっているわけじゃない。
だから、せめて自分にできることを。
お昼を食べ終わってちょっと時間があった時に、曲を流す。パプリカを流すと、座ったまま踊っている子たち!
「次の曲はー?」
Lemonをリクエストされたので、流すと、
「♪(鼻歌)フフフン♪~さえ♪フフフン♪~さえ」ってそこだけ歌うのかよ!と笑う。
U.S.A.をリクエストされたので、
「それ、踊るよね。そしたら、それは掃除が終わってから。超キレイになったら流します。」
と言って、一緒にそうじを開始。
みんながめちゃくちゃ一生懸命掃除を始めるもんで、「スゴい!そんなところまでやっちゃうの?さすがだなー」なんて言ってたら、みんな調子に乗ってしまって30分も掃除してたり。
そしてその後満を持してU.S.A.流したのに、みんな床の隙間のゴミが気になってしまって掃除を継続するもんだから、1人しか踊っていなかったりしました。
そういう、ちょっとだけでも心がホッとする瞬間を作れるように。厳しい状況下だからこそ、笑っていられるように、預かり対応をしていきたいなーと思ってはいるのですが、多分これも、ガイドラインからは逸脱してるんだろうなぁ…。
職員室で考えたこと
考える時間がとれるようになった分、今まで考え無しに機械的にやっていたことについても、その意義とか、色々と考えるようになってしまっていて、それはそれでとても大事な時間が持てるようになりました。
色々なことができなくなっている今の現状で、本当に残っているもの、大事だと思うことこそが、必要なものなんだと考えるのであれば、私は「子どもたちとの幸せな時間の共有」を挙げたいです。
オフラインが無理ならオンラインで。
27万円が高いとつい先日たくさん言及されていた渋谷区の事例。今となっては先見性があり、どの自治体も参考にすべき事例になっています。LTEで特に何も考えずともどこでも繋がることの有用性が今回の件で証明されています。
テクノロジーは子どもたちにとって、このような危機においても味方になる。
仕組みを整えて、活用の素地を作って、どんどん活用していけるように、私も微力ながら発信していきたいと思います。
みんなでちょっとずつ知恵を出し合って、幸せな子ども時代を送れるように。
まだ諦めません!