2月に研究授業をします
市の情報教育を進める、現場側の担当者として、2月に研究授業をすることになりました。研究授業は、平たく言えば教員が来る授業参観です。
電気の利用で授業をする
さて、前回の記事でTFabworksさんの機器を使って遊んでいたのは、ここに繋がります。
この単元で研究授業です。
プログラミング教育と理科のねらいを兼ね備える必要がある
さて、理科の授業の中でプログラミング教育を取り入れたらどうなるのか、という研究授業を行います。ということは、プログラミング教育のねらいと、理科のねらい、両方兼ね備えた授業である必要があります。
という訳で、ちょいと指導案。
1 題材名
発電と電気の利用
2 児童の実態および指導観
本学級の児童は、理科の実験や観察に対して意欲的に取り組むことができる児童が多い。しかし、教師が提示した問題の解決には意欲的であるが、自分自身が問題を見つけ、実験方法を考案するという力は十分に育っているとは言いがたい。そこで、自ら課題を見つけ、進んで自然に働きかけ、知りたいことや疑問に思ったことを積極的に調べる力を伸ばしていきたい。
プログラミング教材との関わりでは、児童はHour of CodeやScratchといった教材に取り組んでいる。micro:bitに関しては、コンピュータクラブの児童が取り組んでいる。
3 教材観
本単元では、手回し発電機やコンデンサなどを用いて、電気が作り出せることや蓄えることができることについて学習する。電気は日頃から身近であるが、意識して使う機会は少ない。また、自分たちで発電する経験も今までに無いだろう。身の回りには、電気を様々な姿に変えて活用する様々な道具・製品があることに気づいたり、電気の効率的な利用について考えたりできるようにしたい。
4 本単元の位置づけ
5 単元の目標
電気はつくり出したり蓄えたりすることができることを知り、その電気を様々な器具に流すことによって、電気は、光、音、熱などに変えることができるという考えをもつことができるようにする。そのとき、電熱線の太さを変えると発熱の大きさが変わることをとらえるようにする。また、身の回りには電気をつくり出したり蓄えたり、光、音、熱などに変える様々な道具があることを知るとともに、電気の効率的な利用についてとらえるようにする。
電気を効率的に利用するというキーワード
何回か出てきていますが、「電気を効率的に利用する」が今回のプログラミング教育と相性が良さそうです。
即ち、電流を流しっぱなしにするのではなく、条件によってON、OFFの切り替えができるようになると、省エネになるということを伝えればよい、と。
45分でできることには限界がある
しかしながら、45分という時間枠で捉えると、できることには限界があります。
プログラミングの時間は最大で取っても25分間でしょう。
25分で出来ることって何だろう。
写経か…?
写経とは、プログラミングをする際に、手本や既にあるコードを自分の手でもう一度打ち込み直すことを言います。
今回で言えば、電気を効率的に利用しているプログラミングの例を紙で配付するなどして、子どもたちに再度作ってもらい、それでプログラミング教育をやった、とする形。
でも、これって面白くないな
そもそも、作り直すだけで、プログラミング的思考が成長したと考えられるのか。
試行錯誤の場面が一切無い訳です。
ただ、時間が余れば改造していいという話にすれば、一定のプログラミング教育としての達成はできそうではある。
2コマにする
やっぱり、子どもたちの多様な考えを引き出して試行錯誤させたかったら時間が必要だと考えて、もう2コマ使うという案もあります。
1コマ目はアンプラグドでチャートを書かせる。
2コマ目にプログラミングしてみる。
これなら、いけそうな気がしますが、今度は評価の問題が出てきます。
プログラミング教育では、出来たプログラムについては評価しないことになっています。プログラミングを通して、教科のねらいが深まることが期待されています。ということは、活動に対して評価しないとならないのですが、この活動だとアンプラグドの方は出来上がった紙面上のプログラミングに対して評価せざるを得ません。(それ以外活動していないから)
そうすると、プログラミング教育のねらいから外れます。
どう…したら…。
こんなことを考えながら、2月の授業の準備をしています。
どうなったかは、また今度。(未だに考え中)