パパ教員の戯れ言日記

このブログの発信は個人としての発信です。こんな教員もいるのかと思っていただければ幸いです。

【micro:bit】MakeCodeがWebUSBに対応!直接転送可能になったmicro:bit

hexファイルの転送が面倒だった今までのmicro:bit

今までは、MakeCodeでプログラムを作成して転送するまでにステップを踏む必要がありました。

1. hexファイルをダウンロード

f:id:justsize:20181122045812j:plain

2. 「送る」を使うか、micro:bitのドライブにD&Dする。f:id:justsize:20181122045817j:plain

このステップのうち、「ダウンロード」は誰でもできるんですけれども、ダウンロードした後のファイルを「見つける」、それを送るといった作業が、小学生や初見の方にはなかなかにハードルが高く、慣れるまでに時間がかかり、ロスの原因となっていました。研修でもここに時間を使うことが多く、もったいないなと思っていたところです。

Chromeに搭載されたWebUSB APIで、直接転送が可能に

ところが、Google Chromeに搭載されたWebUSB APIがそれを解決してくれました。

それでは、やり方を見ていきましょう。

1. micro:bit本体のファームウェアバージョンを確認する

micro:bitを接続すると表れるドライブの中に、DETAILS.TXTというファイルがあります。そのファイルを開き、本体のファームウェアのバージョンを確認します。

f:id:justsize:20181122051225j:plain

0249以上なら何もせずにOKです。なお、古い場合は Interface Version:ではなく、普通に Version: となっていると思います。

f:id:justsize:20181122051345j:plain

もしも0249に満たない数でしたら、ファームウェアの更新が必要です。

ファームウェアの更新を行う

公式サイトからファームウェアのダウンロードをします。

Firmware | micro:bit

紫色のリンクをクリックすると、hexファイルがダウンロードできます。

f:id:justsize:20181122051820j:plain

公式サイトからダウンロードできるのは0250ですが、どうしても最新版(記事執筆現在0251)が良い方はGitHubからどうぞ。(ZIPの中の0251_kl26z_microbit_0x8000.hexが目的のファイルです)

次に、micro:bitをPCに接続するのですが、リセットボタンを押しながらケーブルを接続します。鼻息荒いw

youtu.be

そうすると、MAINTENANCEというドライブが現れますので、そこに先ほどダウンロードしたhexファイルを転送しましょう。

書き込みが終わると再起動します。MAINTENANCEドライブが消え、いつものMICROBITというドライブが表示されたら完了です。

Chromeとmicro:bitをペアリングする

Google ChromeでMakeCodeを開いたら、プログラムを作る画面で右上の歯車をクリックし、「デバイスをペアリングする」を選択します。

f:id:justsize:20181122054132j:plain

 画面が変わるので、「デバイスをペアリングする」をクリック。

f:id:justsize:20181122054214j:plain

micro:bitを選んで、接続。

f:id:justsize:20181122054239j:plain

はい。OKです。次からは自動でペアリングされている模様です。

と言う訳で、これで自動で転送までできる環境が整いました。

Chromeがインストールできないんだけど・・・?

新しいプログラムがインストールできない。制限されている。あるあるです。

実は、Google Chromeにはポータブル版があります。これを使うと、インストール不要で使えます。復元設定がされていない場所に放り込んであげると、子どもたちもChromeを使えるようになります!

portableapps.com

手元で開いたら、MakeCodeをスタートページにした状態に設定を変更し、それからそれぞれのPCに配ると、起動しただけでMakeCodeが開かれるようになって便利ですよ

一括操作でショートカットをデスクトップに作ってあげれば、子どもたちは復元設定されていない場所まで辿らなくて済みます。(うちの学校は起動毎にデスクトップがリセットされるので毎回やる必要はありますが、コマンド一発なので良いでしょう。)

前回の記事にも書きましたが、

Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
Set ws = CreateObject("WScript.Shell")
desktop = ws.SpecialFolders("Desktop")
' ショートカット作成
Set shortcut = ws.CreateShortcut(desktop & "\マイクロビット用ブラウザ.lnk")
With shortcut
.TargetPath = "D:\kkk\GoogleChromePortable\GoogleChromePortable.exe"
.WorkingDirectory = desktop
.Save
End With
MsgBox "マイクロビット用ブラウザを開いてね!", vbInformation

 .TargetPath = "D:\kkk\GoogleChromePortable\GoogleChromePortable.exe"
ここだけ配布した場所に変えてください。

そうしたら、適当な名前.vbs というファイルにして、親機から一括実行するだけでOKです。

ポータブル版なのでネットワークサーバー上に置いても動きますが、ペアリングの情報や作ったプログラムなどが混在することになりますので、それぞれのパソコンにコピーして使うのがオススメです。

はい。とここまで書いてきましたが、ChromeとWebUSBのタッグはmicro:bitの魅力をかなり上げてくれる組み合わせです。

トライしてみることをオススメします!

他にもmicro:bitの記事を書いていますので是非。 

blog.edunote.jp

blog.edunote.jp

micro:bitに取り組ませたい場合は、この本から始めると楽しくできます。クラブで取り組んでます。(ただ、リニューアル前の画面なので読み替えが必要になります。汗)

手づくり工作をうごかそう! micro:bitプログラミング (ぼうけんキッズ)

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