Twitterで行っている質問箱に、質問が届きました。
出来る範囲で答えます!
— すずすけ@パパ教員の戯れ言日記 (@szsk_edu) 2018年1月14日
すずすけ@パパ教員の戯れ言日記の質問箱です | Peing https://t.co/5m1o6wNtz0 #peing #質問箱
新一年生のこどもが朝学校に行きたくないと言います。帰ってくるとわりと楽しんでいるようなのに、次の朝になると、また学校いやだとしぶります。四月はこんな感じなのでしょうか。
おそらく短い文字数では足りないので、記事に起こします。
慣れてくる子と孤独感を感じる子
大人の手のかけ方が違う
4月の終わり。この時期になると学校に慣れて来て「楽しい!」と思う子もいれば、保育園や幼稚園の違いから、更に孤独感を感じていく子もいます。
環境が大きく変わるのですから、様々な反応が出て当然と言えば当然です。
環境の違いとしてまず挙げられるのは、人員配置です。
幼稚園では子どもたち35人に対して1人、保育園では30人に対して1人が最低の基準になっていますが、私の子どもが通っていた保育園は20人以下でも2人の先生がついていました。
それに対して、学校の場合は非常勤の先生がつく場合があるにしても、ほとんどの時間を担任1人が回します。相対的に、子どもたち一人一人に対してかけられる時間は減少し、結果子どもたちは「自分のことを見てもらえない」と感じます。
あぁして欲しい、こうして欲しいと思う時にすぐに大人が対応できていた環境から、トイレに行くにも一声かけなければいけない、という環境への変化。
戸惑いがあるのも分かります。
やんちゃな子との遭遇
そして、これもありますね。
大きな声を出したり、ちょっかいをかけてきたりと、今まで出会ったことの無いタイプのクラスメイトに出会うと、対処のしようがないと思います。
「何なんだ、この子は…。会ったこと無いぞ…。」
パニックですね。
そして、これらの状態が深刻化したものが「小1プロブレム」です。
小学校に入学したばかりの1年生が、(1)集団行動がとれない(2)授業中に座っていられない(3)先生の話を聞かない、などと学校生活になじめない状態が続くこと。
私としては、この原因が子どもたちだけにあるとは思っていません。とは言え、この状態を放置していては何も解決しません。
質問者の立場に立って、親として出来ることはないのでしょうか。
親の支援と、手の離し方のバランスが難しい
自分のことを見てもらえない!不自由だ!というフラストレーションや、出会ったことの無い子との遭遇から、「学校に行きたくない」と考えるのは考え得る話だと思います。
もちろん、教員も手は打っていると思いますが、学校ではそのような様子を見せずに、家で行きたくないという訴えをする場合は、担任もなかなか把握が出来ません。
ですから、まずは「担任に現状を伝えること」が挙げられます。
連絡帳への書き方
最近よく同級生などから聞かれるのが、「○○って書くとモンスターペアレント扱いされるの?」というような、モンスター扱いされたくは無いけど伝えるにはどうしたらよいのか、という質問です。このケースではどのように書けばいいのか、具体的に例示しますね。
連絡帳の書き方なんて、決まりは別にないのですけれども、ベテランになればなるほど、連絡帳の書きぶりから親を判断するという傾向が(経験上)あるので、ビジネスマナーのような感じで無難な方法は身につけておいて損はないかと思います。
1. 書き出し
「いつもお世話になっております。」から書き出します。
2.終わり
「よろしくお願いします。」で終わります。
用件
短く、簡潔に、時系列に沿って書くと、分かりやすくて助かります。
文末表現が命令口調だと、保護者側からの命令だと思ってそれ自体に怒ってしまう人がいる(いた)ので、~していただけますか、~なのでご承知おき下さい、のような表現が良いようです。(自分で書いててめんどくさいと思った…!)
例文
- いつもお世話になっております。本日は学童では無く家に下校させます。どうぞよろしくお願いします。
日付も書かずに「本日下校します」とだけ書いてありサインや印も無いケース、結構多いです。本当に信じて良いのか、ちょっと不安になります。
というわけで、今回のケースに当てはめるとこうです。
- いつもお世話になっております。4月20日頃から、朝登校する際に「学校に行きたくない」と話すようになりました。その都度話を聞き送り出すと、帰ってきた表情から楽しく過ごしているようではありますが、次の朝になるとまた同じように登校をしぶってしまう状態です。家でもできる限りのことはしたいと思いますが、学校の様子などで気づいたことがありましたらお知らせいただけると助かります。どうぞよろしくお願いします。
これだけ書けば、担任は絶対に手を打ちますので、これ以上の要求はしなくて大丈夫です。
送迎は考え物
登校をしぶっていると、「じゃあ、お母さんと一緒に行く?」と提案してしまいがちなのですが、それを簡単に提案してしまうと、後が大変です。
始めの1歩が踏み出せずに止まっているなら、始めの1歩だけ後押しをするようにしてください。例えば、3つめの電柱までは一緒に行くね、といった、目に入る範囲での送りから始めるべきだと思っています。それでもしぶるようなら徐々に距離を伸ばしても良いかもしれませんが、始めから譲歩して学校に送り届けてしまうと、一年間続くケースが後を絶ちません。
そして更なる譲歩を引き出そうと、玄関に迎えに来た先生に引き渡すときに泣きじゃくります。
そういった意味では、送迎はバランスが非常に難しいです。担任と相談しながら決めた方が良いかもしれません。
プラスの事象を可視化する
学校に行けば楽しくしているのであれば、学校であった楽しかったことを話してもらい、それをホワイトボードなどに書き出しておくのはどうでしょうか。学校であったプラスの事象をいつでも思い出せるように可視化しておくわけです。
学校に行きたくないと言い始めても、
「でもこの前、○○が楽しいって言ってたよね。今日もあるかも知れないよ?」とか、
「今日はこの前から楽しみだって言っていた○○がある日じゃ無かった?」といった返しが可能になります。
プラスを積み重ねて可視化しておくことで、マイナス面に目を向けさせない作戦です。
やがて慣れると信じて見守るしかない
学校のシステムが変わらない以上、このような支援を続けながら見守るしかない…というのが現状です。少しだけ始めの負担は多いかも知れませんが、担任と連携しながら根気強くいけばほとんどのケースで解消します。
担任じゃないけれども私の意見で良ければいつでも相談にのりますので、いつでもどうぞ。
出来る範囲で答えます!
— すずすけ@パパ教員の戯れ言日記 (@szsk_edu) 2018年1月14日
すずすけ@パパ教員の戯れ言日記の質問箱です | Peing https://t.co/5m1o6wNtz0 #peing #質問箱