パパ教員の戯れ言日記

このブログの発信は個人としての発信です。こんな教員もいるのかと思っていただければ幸いです。

息子の卒業式なのに職業病を発症して全然泣けなかった件

昨日は長男の卒業式でございました。
20歳の時に生まれた子ですが、あれから12年、あっという間に小学校の最後の日となりました。

今までに2回、6年生を担任しているので、その時に保護者が泣いている姿を拝見し、「あぁ、自分も息子の卒業式では泣くのかなぁ」と思っていた訳です…が。

(なお、担任している子を送り出したときはボロ泣きしながら退場するという、恥ずかしい事態となっております)

全く泣けない

結論から言えば全然泣けない。どうしよう。むしろ笑いをこらえるシーンまである。

職業病を発症

呼びかけとか、歌とかになると、比較しちゃうんですよね。やっぱり…。悪いくせだと思いつつも、どうしても比べてしまう。特に、「最後のチャイム」とか「旅立ちの日に」なんていうメジャーな合唱曲は、比べてしまう。


卒業記念合唱「最後のチャイム」

例えばこれなんかは初っ端から元気すぎる。

1分近くの「はじめて跳び箱が跳べた日のこと」の後の「Oh~♪」とかももうちょい声量を抑えていい。

とか、始まっちゃうんですよ。勝手に!

素直に楽しめず、あら探しっぽいことをしてしまう自分に辟易して、「あぁ…」みたいな感情で埋め尽くされました。なお、息子の学年は歌がお世辞にもうまくありませんでした。五年生の方が頭声的だった。

指揮の先生が個性的すぎて笑う寸前

何故か「式歌」と称して「仰げば尊し」を一同で歌う学校でした。残念ながら仰げば尊しはその歌詞の内容からして今日日はやっておりません。まぁそれは置いておいて。

指揮の先生が、何故か2番の後半から大声で歌い始めたんです。指揮しながら。その指揮もかなり大きな指揮で、ちょうちょが羽ばたいているよう。
さながらジャイアンリサイタル。自分で思いっきり「ため」を指揮しながら、自分は大声で歌う。

その様子が多くのカメラによって撮影されています。数多くのファインダーや画面に映る、歌いながら舞う指揮の先生。

そして一回だけ声が裏返った瞬間、保護者席のすぐ近くの五年生が吹き出しました。
それをみていた妻の肩が震える。それを見て自分も耐える。なだれ込むように閉会の言葉へ。セーフ。

…ご卒業おめでとう。