パパ教員の戯れ言日記

パパ教員の立場から、ただただ戯れ言を綴る日記。教員全体の意見ではありませんので、悪しからず。

女子に思いっきり踏まれながらも耐えきった話 - 組体操

運動会が近くなってきました

今年も組体操への取り組みが始まりました。

昨今、組体操は危険性が大きくフォーカスされており、確かに大きな技をやろうとするとケガが出たりすることもあります。

が、きちんと準備し、指導法を確立させ、高さで勝負するのでは無く、組み合わせ方やタイミング、隊形などを工夫することで、安全に、そして美しい技を表現することは十分可能ですし、むしろ安全であることは第一の条件としながら、どれだけ高さ以外の部分で魅せるか、という部分がこちら側の腕の見せ所になってくると思うんですね。

例えば、ピラミッド。これも、ポップアップピラミッドという技に変えることで、安全にできますし、上げ下げが瞬時なので、インパクトが大きいです。

奇数偶数で上げ下げさせたり、ウェーブさせたりと、今までのビラミッドではあり得ない柔軟な使い方が可能です。


第四回ポップアップピラミッド音楽付き

実際、私は保健室の手当てで済む小さなケガ2件で組体操の指導を終わらせています。

blog.edunote.jp

その際にも書いていますが、もう一度確認しましょう。

私の考える組体操
  • 指示の通る集団を確立する
  • 協力して技ができた時の楽しさを知ってもらう
  • ある程度の山は乗り越えさせたい(→技術の向上・体育の指導的観点)
  • でもケガは要らない

というのが、基本的な考え方です。

今年はメイン担当ではないので、サイドで全体を見ながら、どうしても必要なときだけ指導を入れているというスタイルを採っています。放課後は高学年の先生と反省会と次回の確認、人数が揃うなら技の試技をやっています。(揃わない場合はパーツ毎に分解して試すことも)

今年の組体操はなかなか面白いです。全体で整列し、Rainの手話をやったりもします。
組体操は「表現運動」の一種ですから、そういうシーンがあっても良いかなーと。

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組体操は確かに成長につながる

それで、組体操の練習をしていて強く感じるのは、子どもたちがグンと大人の顔に変化していくこと。毎日の振り返りジャーナルにも、「これがもう少しだったから家で練習する!」とか、「この技が今日始めてできた!やった!」という記述がほとんどです。子どもたちの中で、組体操に対する意識やモチベーションは非常に高いということが分かります。

しっかりと話を聞かないとケガに繋がることがあり得るという緊張感、でも、しっかりと話を聞くと協力して技を成功させることができるという充足感、協力して何かを成し遂げるという小さなステップが多数ある組体操は、体育の種目としては批判にさらされていますが、大人になるための成長の過程としては経験させるのもアリなんじゃないかな、と思い始めました。安全にできるという前提条件が守られているのであれば、そんなに悪いモノでも無いと思います。

ただ、子どもたちの集中力は有限ですから、集中力が切れたときには、いつもならなんともない技でも失敗するリスクが高まります。いっそ休憩をして、心を入れ替えてから取り組むことで、リスクを減らします。その判断が出来るかどうかも、結構大きな部分かな、と思います。

ただ、練習中に困った事態も起きます。

欠席児童が出た場合です。

私しか代打が出来なかった

さて、人間起こしという技を練習していた時のことです。

www.youtube.com

これは10人で1つの人間起こしの技が出来ます。
後ろで持ち上げる、受け止めるのが6人(そのうち2人は上がっても膝をホールドします)、上がるのが1人、前から膝を支えて前に倒れないようにするのが1人、そして、土踏まずの部分を肩に載せて、回転の軸となり、乗った後に体重を支えるのが2人です。

隣のクラスの女子のグループでは、そのうちの、回転の軸となる子が欠席。他の先生方は指導に入ってしまっているため、急遽私が入ります。

同じ軸になる子は去年担任した子。
「ゴメンねーちょっとデカいの入りますけど、大丈夫?」
本当は軸の子は離れないように腕組むんですけど、そこはさすがに、と思ってたら普通に腕組んでくれました。

ただ、身長差がありすぎる。前で膝を支える担当が、
「先生ーもっとしゃがんでー!!!」
「あい、分かりました。」
「もっとーーー!」
「うっ、あいよ。」

膝を曲げた状態で体重を支えるのはかなり大変です。子どもたちには膝を伸ばしきってロックするように指導しています。しっかりと伸ばしきると、上からの衝撃を与えても易々と膝は曲がってくれません。

逆に屈伸の途中のような、膝を曲げた状態では、上に乗ったときに膝が曲がってしまいます。だんだんと膝がプルプルしてきました。

さて、上がる時になりました。高ささえあってしまえば、私の肩は子どもたちよりも広いので、楽勝に上がるはず…え、なんで背中に移動したの。

隣の子の肩にはうまく乗れずに、私側の脚をもっと安定していそうな背中(肩甲骨付近)へと移動させた模様。

(あ、いや、そこ人が乗っかる場所じゃな…)

こらえます。と言うか乗ってる場所が肩こりのツボ部分なのである程度の痛さはあるのですが、体重全然無いですわ、この子。軽い。耐えきれるな。

と言うわけで、1度目は慣れていなかったのでこんな感じでしたが、何回かやって安定して成功できるようになりました。危なく感じるシーンも無く、私の膝がプルプル震えて終了です。

しっかりとした準備と共通理解があれば、安全に指導はできる

本で調べるだけで無く、実際に試す、曲に合わせてその拍数でいいか確かめる、そういった事前の準備と、その内容を共通理解して誰でも指導できる状態を作っておけば、安全に指導することはできると思います。

そして、一つ一つの技が決まる度に、子どもたちは一つ一つ成長を実感していきます。
子どもたち本位で考え、子どもたちが最も得をするような指導を心がけていきたいなーと思っています。

と言うわけで、この1週間、10時間以上の組体操練習を無事こなした子どもたちに、拍手。そして、私も体力が限界ですので毎日更新出来ておらずすみません。ぽつぽつ更新していきますので、これからもよろしくお願いしますー!